漢方で熱中症対策②【四条河原町漢方錦】
2022/06/04
京都市中京区四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
漢方で熱中症対策の2回目です。
夏の暑さ(暑邪と言います)を受けると様々な症状が出てきます。
まだ熱中症とは言えない程度の軽いものから重いものまで順番に書いていきます。
◎「気」と「陰」が不足するタイプ(気陰両虚)
症状は、手足のほてり、口が乾く、寝汗をかく。
水分を補給する時は、チビチビ飲むこと。
「寝汗」については、日本の夏は夜も蒸し暑いので、
寝てる間に汗をかいても悪いことではありません。
注意したいのは、寝苦しいほどの暑さでもないのに寝汗をかく場合は
「陰」の不足と考えます。例えば冬や、まだ暑くない春でも寝汗をよくかくなど。
その上に手足がほてる、口が乾きやすい場合は、
「気」と「陰」を補う漢方薬を服用することで熱中症予防になります。
日本人は悪い汗をかく人が多いので、「気と陰」を補うと良いと思います。
◎「気」と「血」が不足するタイプ(気血不足)
「気」が不足すると、疲労倦怠感、気力がない、元気が出ない、食欲が落ちる
夏の暑さのせいで疲れやすくなる方は多いと思います。
「血」が不足すると、顔色に艶がない、髪がやせる、艶がない、目が疲れやすい、かすむ
爪が割れやすい、しびれがある、女性なら生理不順。
現代人は「血」が不足しているひとが多いです。男女関係なく。
「気」と「血」を補う漢方薬を服用することで熱中症予防になります。
◎陰暑
暑さ(暑邪)を受けて、クーラーや扇風機に当たり過ぎたり、生もの、冷たいものを
飲みすぎ食べ過ぎたことにより「脾」に「寒」と「湿」の邪が入ります。
つまり暑いからといって、クーラーに当たりながら
冷たいものを飲み食いしてはいけないのです。
症状は、下痢、悪心、嘔吐、悪寒、発熱など。
「脾」に入った「寒」と「湿」を取り除く漢方薬を服用します。
こういう体質の人は元々から「脾」が弱く、「内湿」を持っている場合があるので
冷たいものを飲む、食べる、ましてや水分をガブガブたくさん飲むのは
よくないです。
◎傷暑
暑邪が入ったために*津液(本当に必要な潤い)が傷つき消耗してしまう。
これが熱中症です。
高熱、口渇、顔面紅潮、四肢無力、進行すると意識障害を起こす。
おそらくこの状態になると、病院に行くことになると思います。
この状態で服用する漢方薬もあります。
体内の熱を冷ます漢方薬を服用します。
水分も少々は飲ませることになるでしょうが、体を冷たいタオルや保冷剤で冷やすなど
熱を冷ますことが大事です。
*「津液」(しんえき)とは、血液を構成する成分であったり、肌膚の間にあって
皮ふを潤したり温めたりする。比較的サラッとしている。(単に、津と言う。)
それに対してねばっとした津液は関節や脳髄に分布して、保護し潤す働きがある。
(単に、液と言う。)
つまりただの水分ではないという事です。
単純に水を飲めばよいのではないと理由はここにあります。
熱中症予防は終わりです。
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