ホットフラッシュでお困りの方へ【京都四条河原町漢方錦】
2024/08/20
京都市中京区四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
お盆も終わって、今更な感じもしますが、今日のテーマはホットフラッシュです。
年々夏が熱くなるせいか、夏のホットフラッシュのご相談が増えています。
まだまだ 残暑が厳しいですから、ご相談ください。
それから
「ホットフラッシュは夏だけで、秋冬は大丈夫なんです」とおっしゃる
お客様は多いのですが、いやいや、「秋冬は大丈夫」で済ませたらあきません。
女性の更年期とは、季節に関係なく、体の中の潤いや、
「血」(ホルモンや栄養)がどんどん減っていくのです。
つまり、秋冬は大丈夫と思っている間にも、
体の中も精神的にも、『カラカラに乾いていく』
この乾きは肌や髪、爪など外から見えるところにもあらわれてきます。
精神的には不眠や憂うつ感、気分が落ち込みやすい、やる気が起きないなど。
だから、身体の中も心も季節に関係なく潤いをプラスして
いきたいものです。
先ずはホットフラッシュの症状として
特に首から上がのぼせる、又は体や顔がほてる、手の平や足の裏がほてる、
汗がダラダラ止まらない、特に首筋や頭から汗が出る、
汗で髪の毛がボトボトになる、など、こんなお声が多いです。
私も頭に良く汗をかき、顔からポタポタ汗が落ちます。
若い頃はなかったのにねえ。
では、中医学的に解説していきます。
◎肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
症状としては、のぼせ、ほてり、寝汗、手のひら、足の裏のほてり、
顔が赤くなる、肌が乾燥する、荒れる、
その他、腰膝がだるい、口やのどの乾燥感、めまい、耳鳴りなど。
「肝と腎の精血」、つまりホルモンや体内や肌などを潤す体液が
減るためにおこります。
「肝と腎の精血」を補うことにより内熱を冷ましていきます。
単にほてりやのぼせを抑えるのではなく、精と血、体液や栄養などの
潤い物質を補っていくことで余分に発生した熱を冷まします。
◎肝鬱血虚(かんうつけっきょ)
症状としては、のぼせ、ほてり、顔が紅潮する以外に、イライラしやすい、怒りっぽくなった、
肌の艶がなくなる、爪がもろくなる、しびれや筋肉がひきつる、など。
「肝腎陰虚」と比べると、イライラや怒りっぽいが特徴です。
「肝腎陰虚」と「肝鬱血虚」の両方を持っておられる女性は多いと思います。
女性は生理や出産で「血」がどうしても不足します。
そうすると「気」の流れも悪くなり、ちょっとしたことでイライラしたり、
カッとなって怒りっぽくなります。
さらに、
怒りやイライラ、ストレスという火がさらに「血」を消耗させるという風に、
とても悪い循環に陥ります。
根本的には「血」の不足がありますから、「血」を補いながら「気」の流れも
よくしていきます。
「肝腎陰虚」と「肝鬱血虚」の両方が必要な女性はとても多いと思います。
◎心腎陰虚(しんじんいんきょ)
症状としては、のぼせ、ほてり、
心腎陰虚の特徴として、なかなか寝付けない、夢をよく見る、夜中や朝方に何度も目が覚める
など、不眠傾向にになるのが特徴です。
これは「心の陰」が不足したために、「心」で火が起きて不眠傾向になるので、
「心の陰」を補って、「心」の火を消していきます。
「腎」の精も一緒に補うことで、「心」の陰不足を予防することにもなります。
「精」「血」「陰」など中医学の専門用語になりますが、
これらはすべて「潤す」物質なのです。
「潤い」を補うことが更年期の女性を助ける。
と私は思っています。
あと推し活も大事かな。