京都で更年期を漢方で治す③【漢方錦】
2020/12/21
更年期の諸症状を漢方薬で改善する③
今日から「腎」の「陽」の不足した「腎陽虚」の体質の人の
更年期諸症状の改善について書きます。
●「腎」の「陽」の不足「腎陽虚」
手足の冷え、寒がり、腰痛、関節痛、腰や下肢がだるい、力が入りにくい、下半身がむくむ
疲れやすい、元気がない
「陽虚」の人は「気」も不足します。「気虚」になります。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「腎」の「陽」を補う漢方薬を服用します。
下半身のむくみや膝に水が溜まるなどがある場合は
「腎陽」を補いながら、「水」が溜まらないようにします。
●腎虚水泛(じんきょすいはん)
「腎」が弱ると「水」の巡りが悪くなり、全身で「水」による症状が出てきます。
「水」があふれるといった感じです。
上の「腎陽虚」では下半身のむくみなど、下半身に「水」が溜まるだけですが
「腎虚水泛」になると、下半身、足はもちろん、手、顔、上半身にもむくみが出ます。
指の関節がむくみ、痛むヘパーデン結節、手首の痛む手根管症候群などは
この部類に入ります。
他の症状としてお腹が冷えて痛む、寒がり、手足の冷え、下半身の冷え、下痢しやすい、軟便の人もいます。
めまい、動悸なども出る場合もあり、上半身の「水」のあふれた症状です。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「腎」を温めて「水」を排泄する漢方薬を服用します。
「腎陽虚」も「腎虚水泛」も「腎」の「陽」が全身にまんべんなく行きわたるように、そして
「陽」がしっかりと「腎」に保管されるように収める漢方薬も一緒に服用します。
特に冬は冷えるので「腎陽」を補う、「腎を温める」ことが養生として重要です。
上海中医薬大学のセミナー(20日日曜)の内容を、京都新聞マイベストプロウェブサイトコラムに
書きました。一緒に読んでください。
コチラ↓↓↓