熱中症、夏バテ、夏の不調の原因は?②【京都四条河原町漢方錦】
2024/08/08
京都市中京区四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
前回は夏に起こりやすい不調に中でも湿気「湿邪」が原因でおこる症状について
書きました。コチラからどうぞ
今日はズバリ暑さ(熱さ)「暑邪」「熱邪」が原因でおこる
疲労倦怠感、夏バテについて書きます。
◎暑邪による症状
①疲労倦怠、食欲不振、多汗、口渇、動悸、息切れなど。
この症状は元々胃腸(脾胃)が弱いか、冷たいものを飲食して胃腸(脾胃)を傷つける
ために、胃腸の消化吸収する能力が落ちる、中医学的に言うと脾胃で気を作ることができない
状態になるために起こります。「気」とは元気ややる気などの「気」、
「気」が足りなくなるので、脾胃気虚と言います。
②上のような症状に加えて、体重が減る、肌ツヤ髪のツヤが悪い、
顔、唇、爪や舌が白いなどの症状がると、「気」だけではなく「血」も作ることが
できなくなっています。この状態を、「気陰両虚」、「気血両虚」といいます。
どちらもベースには脾胃気虚があります。
脾胃が弱るから、「気」「血」が作れなくなるのです。
このほかの症状として、
「気陰両虚」では手のひら、足の裏がほてるという症状が出ます。
「気血不足」では顔色がよくない、肌や髪の毛が乾燥するなどの症状が出ます。
そろそろ夏バテしてるなあと思う方は漢方錦にご相談ください。
★脾胃を傷つけないために、脾胃を弱らせないためには
冷たい飲食を過食しないことが大切です。
これだけ暑いと冷たい飲み物が欲しくなりますが
例えば私の場合は、一口だけは冷たいお茶を飲んだり、又はスイカを一口食べる、
そのあとは温かいお茶を飲みます。アイスやかき氷だとか素麺だとか
冷たいものは食べません。
そして、飲み物をガブガブ一気に飲まない。
一口ずつチビチビ飲む。
ガブガブ一気に飲んで、脾胃を水浸しにすると、「痰湿」という湿気が
体に溜まります。この「痰湿」がさらに脾胃を傷つけて、
「気」「血」を作らせなくしてしまします。
そして先日も書きましたように湿気「湿邪」は治りにくいのです。
「痰湿」は「湿気」よりさらに粘り気がありドロドロとして、体内に溜まると
取れにくく治りにくいのです。
次に冷たい飲食、クーラーによる冷えからくる
疲労倦怠、夏バテについてです。
①疲労倦怠、食欲不振、下痢、お腹の冷えなど。
まさにお腹の冷えが原因でおこる症状です。これを「脾陽虚」と言います。
脾の温める力(陽)がない状態です。そしてさらに悪いことに、
脾の温める力がないのですから、「気」「血」を作る力も減っていきます。
いかに冷たい飲食がよくないかお判りいただけるでしょうか?
②上の症状に、低体温、クーラーを嫌うなどの症状が出てくると
脾だけではなく腎も冷えてきます。これを「脾腎陽虚」と言います。
腎の温める力(陽)まで不足してくると、かなり免疫力も衰えてきますし
膝や腰の痛み、頻尿(朝から夜寝るまでに間に10回以上トイレに行く)、
夜間の頻尿、生理不順、不妊症(男女とも)、男性なら精力減退など
老化するスピードも速くなります。
つまりは冷やす、冷えとは老化が早くなるということ。
思い当たる症状がある方は
日常の養生にプラスして、漢方錦にご相談ください。
今の出ている症状の改善と体質に合った漢方薬を服用しましょう。
ご予約、ご来店お待ちしております。