熱中症、夏バテ、夏の不調の原因は?①【京都四条河原町漢方錦】
2024/08/06
京都市中京区 四条河原町 漢方錦
石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
ブログを1ヶ月もご無沙汰してしまいました。
酷暑が続いています。少々疲れ気味という方もおられると思います。
私たち人間は暑さ(というより熱さ)や湿気の多さなど天候や、環境に
体調を左右されます。これを中医学では『外邪』と言います。
私たちは今の季節、暑邪、熱邪、湿邪によって不調が出たり病気になるのです。
どんな症状があるか解説します。
◎湿邪による症状
①関節や筋肉の重いだるい痛み(ひざ痛や腰痛)、頭痛、頭が重い、悪寒、発熱など。
これらは体の内側というよりは外に近い場所(体表部)に起こる症状。
②吐き気、嘔吐、下痢、軟便、食欲不振など。
これらは体の内側、特に胃腸に起こる症状です。
時には①も②も両方とも出る人もおられます。そして、湿邪による症状は
治りにくいというとても厄介な特徴があります。
出来るだけ早く相談してほしいです。
注意してほしいのは、①の悪寒、発熱があると、風邪かなあと思われるかもしれませんが
風邪ではなく、湿邪が原因ですから、解熱剤、鎮痛剤を服用しても改善しません。
とはいえ、お家にある風邪薬を飲んでしまったりするものです。3日ほど経過しても改善しない場合は
湿邪を取り除く漢方薬が良いかもしれません。ぜひ漢方錦にご相談ください。
風邪による悪寒、発熱と湿邪による悪寒、発熱の見分け方は
体に熱感がありながら、体表部(おでこなど)に触れても熱感を感じないのは、湿温(湿熱)の特徴で、つまり湿邪が原因となります。
じっと触れていると熱感が次第に感じられ体温計でも長時間かけると、
上昇がみられることが多い。
湿邪が内部に熱を閉じ込めているための現象です。
①の膝関節や腰、筋肉の重いだるい痛み、頭重感、
②の胃腸症状は
大変よく見られる症状です
湿邪を取り除くことができるのができるのが漢方薬の長所です。
しかし先ほども言いましたように、治りにくいという点かありますので
早く湿邪を追い出す漢方薬を服用してほしいと思います。
次回は、暑邪、熱邪による症状を紹介します。