京都で更年期を漢方で治す①【漢方錦】
2020/12/18
更年期の諸症状を漢方薬で改善する①
今回から「更年期、更年期障害」について書きます。
私のお店のお客様は45歳くらいから50代後半以降の女性が多いですから。
更年期は閉経を中心にして45歳ころから50代後半くらいまでを指します。
というのが医学的な分類ですが
しかし実際には60代に入っても、不眠、不安、憂うつ、めまい、腰痛、関節痛、
高血圧(閉経期高血圧)、頻尿などなど、、
更年期と言っても良い症状が続く方は多いですから「70歳前くらいまでは」
更年期の範囲に入れてもよいと私は思っています。
女性ホルモンの生産や分泌に異常があり、それが何歳まで影響があるかは
個人差があります。
◎漢方薬を服用して更年期のし症状を改善する方法
上に少し上げた、不眠、不安、憂うつ、めまい、腰痛、関節痛、高血圧(他にもあります)
不定愁訴と呼びますが
本人がつらいと思われる症状を改善するのが一番最初にやるべきことです。
不眠がつらいなら、良く寝られるように漢方薬を飲んでいただく。
めまいがつらいならめまいを改善する漢方薬を服用していただく。
表に出ている症状はめまい、不安、関節痛など様々ですが
裏には(見えていないところには)必ず
卵巣機能の低下(女性ホルモンの生産量低下と乱れ)と自律神経の乱れがあります。
私のお店では必ず女性ホルモンのバランスの乱れ、自律神経のバランスの乱れを整えることをします。
◎漢方(中医学)では更年期障害をどうとらえているか。
「腎」と「肝」に異常が現われたために更年期障害がおこると考えます。
〇「腎は精を蔵す」腎精(じんせい)とは妊娠出産、子供の成長に必要な栄養
女性なら女性ホルモン。
腎には卵巣も含まれます。
〇「肝は血を蔵す」肝血(かんけつ)は自律神経を整えるために必要な栄養。
血は生理で出血しますから、女性は常に「血」が不足する状態です。
閉経を「血枯」と呼びます。
漢方薬の「補血薬」をせめて40歳過ぎたら服用してほしいです。
(20代、30代なら妊娠出産に必要なブライダル漢方と呼んでいます。)
私は「補血薬」を飲む漢方美容液と呼んでいます。
「腎」の機能低下は加齢に伴い必ず起こり、全身の様々な機能低下を招きます。
「腎精」の不足が「陰」と「陽」のバランスも崩していきます。
「陰」の不足が目立つか「陽」の不足が目立つか、により服用する漢方薬は変わります。
「肝」は精神症状の機能低下を引き起こします。この精神症状は、更年期世代に多い、介護の問題
家庭と仕事のバランスなど個人的な状況がストレスとなり、更年期の症状が強くなります。
更年期世代のストレスは本当に1つの大きなテーマです。
(私のお店ではよくお客様と、韓国、中国ドラマの情報交換をしてます。しゅっとした男前は、ストレス解消に必要~フフフ~)
更年期の症状を細かく分類します。
●「腎」の「陰」の不足が目立つ(腎陰虚)
閉経前として、生理は遅くなる。目が疲れる、目の乾燥、かすみ目、頭重、頭痛、
口が渇きやすい。イライラしやすい。
●「腎」の「陰」の不足が続き体内に「熱」を持つ
「陰虚内熱」と言います。
手足がほてる、ホットフラッシュ(発汗)、のぼせるなど
どこかに熱っぽい症状が出てきます。
更年期でホットフラッシュやのぼせ、ほてりがあっっても『冷え性』を自覚する場合は
「腎」の「陽」を補います。
日本人は、特に「陽」が不足した体質の人が多いので、問診の時も
『冷え』に関する質問を重点的に確認します。
どんな質問をするか、京都新聞マイベストプロウェブサイトコラムに書いています。
コチラ↓↓↓
続きます。