京都で飛蚊症を漢方で改善②【京都四条河原町漢方錦】
2024/03/14
京都市中京区四条河原町
漢方錦石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
今日は「飛蚊症」についてお伝えします。
中医学(漢方医学)は飛蚊症を得意としています。
パソコンやスマホをよく使う方は多いと思います。
目の使い過ぎにより、不快な症状を持っておられる方も多いと思います。
目がよく見えないと仕事も趣味にも影響しますね。
2021年に飛蚊症について大まかなことだけは書いていました。
そちらも参考にしてください。
今日は、先ずは大事なことから書きます。
「病気が原因でおこる飛蚊症」
特に、網膜裂肛や網膜剥離は早急な治療が必要ですから
すぐに眼科に行くことをおすすめします。
例えば、こんな症状です。
・急に黒い影の量や範囲が増える
・急に視力が悪くなる
・視界の一部が欠ける
こうしたことがあればまず眼科を受診してください。
さて、次に中医学(漢方薬)の出番はこんな時です。
生理的な原因でおこる飛蚊症(老化でおこるもの)
☑西洋医学的にはこれといった治療法がないのが現状の時
☑生理的原因でおこる飛蚊症は、それ自体は病気ではないものの常に視界に
浮遊物が存在して不快な時
☑加齢による硝子体剥離は、いずれは網膜裂肛や網膜剥離の原因となる
可能性もある
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こんな時は中医学で改善です
◎硝子体剥離(中医学的には3種類あります)
硝子体の萎縮は「物質の減少」と中医学ではとらえています。
物質とは、陰血(いんけつ)の不足、特に「血」の不足(血虚)を指します。
目は五臓六腑の中で特に『肝』と深い関係があります。
肝臓の穴は目である、これを肝は目に開竅(かいきょう)する。と言います。
肝の陰血が不足し、眼に巡らなくなると硝子体は萎縮します。
1,肝と腎の陰血が減少して目を滋養できない。
加齢により腎の精(栄養)が減り、肝血が不足する。
つまり硝子体が萎縮します。
〇漢方薬による改善は
肝と腎の益(栄養)を補う。
2,気と血の不足(気血両虚)
心と脾がともに虚して気と血が不足して、目を栄養できずに生じる。
脾の気虚によって気と血が作られずに不足してしまう。
*脾は食べたものを気や血という栄養に作り替える働きを持っています。
心の気と血が不足すると、血を肝に巡らせない。
目を酷使して肝の血が消耗すると目の栄養が不足して硝子体を萎縮させる。
〇漢方薬による改善は
気を補い(益気)血を増やす(養血)
3,湿と熱の蘊(うん)蒸、
お酒、油っこいもの、味の濃いもの、辛いもの、甘いものの食べ過ぎ飲みすぎ、
ストレス過多により、肝の火が生じ(肝熱)、上に上昇し、目の陰血を
消耗させてしまう。(熱により、血という液を蒸発させてしまう)
〇漢方薬による改善は
熱を冷まし、湿を利尿で排泄する。
◎硝子体の濁り
コラーゲンの酸化、変性(異物)と考える。
この異物は中医学的には、瘀血(おけつ・血液の停滞)
痰濁(たんだく・ドロドロの水、汚水)であると考えています。
4,瘀血(おけつ・血液の停滞)
目には細かい血管、血の巡りが滞ることにより、目に十分な栄養が
行きわたらなくなるために生じる。
〇漢方薬による改善は
滞って古くなった血を取り除く。
5,痰濁上泛(たんだくじょうはん)
脾の働きが悪くなり、痰濁が生まれてしまい、この痰濁が邪魔して
脾の作った栄養が上に上昇せず、目を栄養できないために生じる。
またこの痰濁は硝子体を濁らせてしまう。
*脾は気や血という栄養を食べ物から作り働きをもっているが、その働きが
弱くなると、栄養は作らずに不必要な濁液を作ってしまう。その濁液が
気血の目への栄養(気血)の上昇をさえぎる。
味の濃い食べ物を好む人や太った人に多い。
〇漢方薬による改善は
除湿除痰、不必要な湿気や痰濁(汚れた水、ドロドロの水)を取り除く。
そこでですが、以上のように飛蚊症にも5つの体質があります。
自分自身で体質を判断(診断)するのは無理ではないでしょうか。
ぜひ漢方錦にご相談ください。
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