京都で漢方で無月経を治す⑤【漢方錦】
2020/12/14
生理不順を漢方で治す⑤
無月経を漢方薬で治すに入ります。
◎気血虚弱
「気」と「血」が不足している状態です。
症状は
疲れやすい、風邪を引きやすい、いつも元気がない、食が細い。
めまい、肌が乾燥する、髪に艶がない目が疲れる、生理は遅れやすいなど。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「気」「血」を補う漢方薬を服用します。
◎気滞血瘀
気滞は「気」の停滞、「血」が不足しても「気」は停滞します。
ストレスでも停滞します。
「血瘀」血の滞りは「気」が停滞してできます。
無月経になった原因が「気滞血瘀」ですから、「気滞血瘀」を取り除くのですが
根本治療は「気滞」がおきた原因を治していくべきです。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「気滞」と「血瘀」を取り除く漢方薬を服用します。
次に、「血」が不足していれば「血」を補います。
女性は「気」が滞りやすいですから「気」の巡りを良くする漢方薬は
服用しておくほうが良いです。
◎肝腎不足
18歳になっても初潮がない、月経周期が1週間以上遅れる、あるいは40~50日に1回のど
生理が来るのが遅くれていたのが、次第に量が少なくなって無月経となる。
虚弱体質、胃腸が弱い、腰がだるい、下肢に力が入らない、めまいを起こしやすい、耳鳴り
など。冷え性の人が多いと思います。
◎漢方薬を服用して治療する方法
腎気(生理や妊娠に必要な生命物質)が不足しているので、初潮が遅れる、
生理があっても中断してしまう。
腎気を補う漢方薬を服用します。
血が不足している人も多いので血を補う漢方薬も併用します。
◎陰虚血燥
冷え性タイプではなく、のぼせやすい、ほてり、汗をかきやすいなど、暑がりタイプの人。
体に内熱があるために血が乾いて枯れてしまいます。月経が少なくなり無月経になります。
◎漢方薬を服用して治療する方法
余分な熱を清熱して、血を補う漢方薬を服用します。
◎痰湿阻滞
飲食に不摂生などにより脾胃が障害され「痰湿」が生じる。
「痰湿」が任脈を邪魔するため生理が遅れる。
*任脈とは、女性の生理や妊娠を担当する脈のこと。
「痰湿」による生理の遅れが
長期間続くと無月経へと進行してしまう可能性もあります。
肥満気味、体が重い、むくみ、痰が多い、滞下(おりもの)が多い
◎漢方薬を服用して治療する方法
「痰湿」を生まないような体質にするためには「脾」を丈夫にする漢方薬を服用します。
「脾」が弱いために「血」の生成ができないので、「血」が不足します。
「血」を補う漢方薬を一緒に服用するほうが良いです。
次回からは、「不正性器出血」を解説します。