京都で更年期、生理不順を治す④【漢方錦】
2020/12/11
生理不順を漢方で治す④
月経周期が長い(月経後期)の続きです。
◎痰湿
飲食に不摂生などにより脾胃が障害され「痰湿」が生じる。
「痰湿」が任脈を阻滞するため生理が遅れる。
*任脈とは、女性の生理や妊娠を担当する脈のこと。
症状は
肥満気味、体が重だるい、むくみ。
◎漢方薬を服用して治療する方法
痰を取り除き売漢方薬を服用します。
食事が偏らないように食養生する必要があります。
次に「無月経」に移ります。
上に書いた、月経後期の「痰湿」による生理の遅れが
長期間続くと無月経へと進行してしまう可能性もあります。
◎痰湿阻滞
肥満気味、体が重い、むくみ、痰が多い、滞下(おりもの)が多い
◎漢方薬を服用して治療する方法
「痰湿」を生まないような体質にするためには「脾」を丈夫にする漢方薬を服用します。
「脾」が弱いために「血」の生成ができないので、「血」が不足します。
「血」を補う漢方薬を一緒に服用するほうが良いです。
◎肝腎不足
無月経になる原因として「肝腎の不足」の体質があります。
卵巣は「腎」に関連し、生殖は「腎」、遺伝的な体質も考えられます。
(腎は精を蔵す)つまり生まれつき「精」の不足が考えられます。
月経の血は「肝」と関連が深い。「肝」は子宮と関連している。
(肝は血を蔵す)つまり生まれつき「血」の不足が考えられます。
◎漢方薬を服用して治療する方法
腎精や肝血を補う漢方薬を服用します。
無月経には昔から鹿茸(ロクジョウ、鹿の角)が頻用されます。
無月経について続きます。