京都で更年期、生理不順を治す【漢方錦】

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京都で更年期、生理不順を治す③【漢方錦】

2020/12/10

生理不順を漢方で治す③

生理不順を漢方薬で治す3回目。

今日から「生理周期が長い(月経後期)」の解説です。

〇「生理周期が長い(月経後期)」とは

生理周期が39日以上に延長することで、はなはだしければ2~3ヶ月、あるいは

半年に一回の月経という場合もあります。

連続3周期続いて、1週間以上月経が遅い場合月経後期と言います。

たまに月経が延長する程度のものはこの範疇に入りません。

月経先期と異なるところは、いずれも冷えの存在が考えられることで月経の遅れがそのまま

無月経につながることもあります。

 

◎寒凝

生理時や出産時に寒冷の環境や冷たい物を過度に摂取したり、雨にぬれたりといった原因により

「寒邪」が任脈に侵入して「血」を凝滞させる。

*任脈とは、女性の生理や妊娠を担当する脈のこと。

症状は

経血色は暗い紅色で血塊や強い生理痛、お腹などに触れられるのを嫌う

下腹部の冷え、水にぬれたような舌。

 

◎漢方薬を服用して治療する方法

とにかく温める漢方薬を服用します。しかも温める漢方薬を2種類組み合わせます。

 

◎虚寒

「陽虚」の体質(温めたり、体温を上げたりするエネルギーの不足)や慢性病

出産などにより陽気が衰え、「血」を動かす力が弱くなると「血」の凝滞をおこします。

症状は

元気がない、疲れやすい、寒がる、下腹部の冷え、腰や膝がだるく力が入らない.

経血の色は暗く淡く薄い。

 

◎漢方薬を服用して治療する方法

「腎」の「陽気」を補う漢方薬を服用します。

 

◎血虚(血の不足)

慢性病、出血などにより血の消耗、あるいは「脾虚」による「血」の生産不足で

任脈の「陰」「血」が不足して生理が遅れる。

 

*「脾」の働きは飲食物を消化して「血」「気」「水」という栄養に変えること。

「脾」が虚すと飲食物を「血」「気」「水」に変えることができずに栄養が足りなくなる。

栄養に変えられないため「湿」や「痰」といった病気の原因になる物質を作ってしまう。

日本人の特に女性はこの「脾虚」の体質がとても多いです。

症状は

顔色や皮膚に艶がない、乾燥肌、髪の毛が抜けやすい、艶がない、爪が割れやすい、もろい

目が疲れる、不眠、月経の量が少なく色が淡く薄い。

 

◎漢方薬を服用して治療する方法

「血」を補う漢方薬します。

「血」の不足している人は「気」の不足している人も多く、「血」と「気」を補う漢方薬を

服用します。

 

 

◎肝鬱気滞(かんうつきたい)

中医学でいう「鬱(うつ)」とは、うつ病とは違います。

ストレスによる怒りや不安、恐怖などの感情(七情内傷)のより「肝」の働きが鬱滞(停滞)し

「気」の停滞が現われること。

 

精神的ストレスなどで肝気が鬱結し流れが悪くなり、「気」が鬱滞して「血」が不足し

任脈を通じて胞宮(子宮)へ「血」が下降するのが遅れて生理が遅れる。

このタイプはとても多く見られます。

症状は

生理前または前半に胸脇部や乳房が張る、お腹が張る、痛みがある

憂うつ感、イライラする、月経の量が少なく、経血が濃厚、血塊がある。

 

◎漢方薬を服用して治療する方法

「肝」の「気」の停滞を解き、流れるようにする漢方薬を服用します。

血塊がある場合は、「気」を流す漢方薬と「瘀血」(血の滞り)を摂る漢方薬を服用します。

 

「生理周期が長い」続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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