京都で更年期、皮膚炎、湿疹を漢方薬で治すなら【漢方錦】
2020/08/22
アトピー性皮膚炎を漢方薬で治す①
今日からアトピー性皮膚炎のお話になります。
漢方薬専門の薬店では相談の多い皮膚病だと思います。
●アトピー性皮膚炎とはどんな病気か
〇原因
1、原因としては、生まれ持った体の弱り、体全体的に弱いと言えます。
アトピーはまず、「湿」が停滞します。それは「脾」の「気」「陽」の不足があります。
「脾」という臓器は弱いと「湿」が溜まります。漢方(中医学)では
「湿」が溜まることをとても嫌います。
「脾」が弱いということは、「腎」も弱いです。特に「脾の陽」が弱い=「腎の陽」が
弱い。
ひ弱という言葉がありますが、漢方ではひ弱は「脾」「腎」の「陽」が弱いと考えます。
そして、アトピーは皮膚の病気ですから、皮膚と関係のある臓器、「肺」も弱いと考えます。
「肺」の「気」の不足でもあります。
2、アトピー性皮膚炎は、「湿」の停滞と述べましたが、体の中でたまった水があふれて
皮ふに漏れ出る。というと分かりやすいでしょうか。
皮ふにあふれ出た水が、皮ふの防衛能力を低下させている(営衛不和)が
おきていると考えます。
さらに進んで言いますと、「湿」に「熱」が加わり「湿熱」を作ります。
「湿熱」になる原因は、「飲食」「ストレス」「感染」「加齢」
「長年の闘病による陰、血不足」などがあります。
この中でもアトピー性皮膚炎の漢方薬の治療において、「食生活の改善」を抜きにして
治療をすることは難しいと考えます。
もともと体が弱いですから「ストレス」にも弱いです。
「飲食」「ストレス」は特に症状を悪化させる要素の1つと考えてください。
3、アトピー性皮膚炎は皮フの症状によって
「ジュクジュク型=幼児型」と「ガサガサ型=成人型」と大きく2つに分けます。
ジュクジュク型を幼児型と呼ぶのは、幼児は水分が多いからです。
成人になればなるほど水分量は減るのでガサガサ型になります。
もう一つ、「小児は病歴が短い」、「成人は病歴が長い」と分けられます。
成人は病歴が長くなるので、病気が奥深くなります。「陰」や「津(しん)」という栄養が
傷ついていきますので、皮ふを潤す力も弱くなります。
さらに、「病気は時間がたつと重くなる」ということです。
内臓は弱り、人間全体が弱ります。
もともとアトピー性皮膚炎は「気」「陽」というエネルギーが弱いのですから
「気」「血」「陰」「陽」を回復させることが重要となります。
今日はかなり中医学の用語が出てきました。用語の解説を
京都新聞マイベストプロのコラムのほうで解説しています。↓↓↓
https://mbp-japan.com/kyoto/kireikanpo/column/5063401/