京都で更年期、皮膚炎、湿疹を漢方で改善するなら【漢方錦】
2020/08/20
帯状疱疹を漢方薬で治す
今日から帯状疱疹の解説に入ります。
●帯状疱疹とは
身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、赤い斑点
小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。
帯状疱疹は、体内に潜んでいたウイルスの一種、「水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルス」
によっておこります。
水ぼうそうになったことがある人ならだれでも帯状疱疹になる可能性があります。
はじめて水痘、帯状疱疹ウイルスに感染した時は、水ぼうそうとして発症します。
水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経筋に潜んでいます。潜伏感染と言います。
加齢、ストレス、過労、食生活の不摂生などが引き金となってウイルスに対する
免疫力が低下すると潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し
帯状疱疹として発症します。
●症状
神経にそって帯状にもりあがった赤い斑点が現れ、その後、水ぶくれができます。
皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症がおこるため強い痛みが生じます。
皮膚症状が治ると痛みも消えることが多いのですが、その後もピリピリした痛みが
続くことがよくあります。これは急性期の炎症によって神経に強い損傷が
生じたことにより起こります。
皮ふ症状があるうちは病院で抗ヘルペスウイルス薬による治療を受けられる方が多いと思います。
漢方相談にこられる方のほとんどが、皮膚症状が落ち着いた後に痛みが治らないと
言って来られる方が多いです。
皮ふ症状のある急性期も、皮ふ症状がなくなった後の痛みも漢方薬で治療は出来ます。
*参考
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型・・上半身にできやすい
単純ヘルペスウイルス2型は下半身(性器ヘルペス等)にできやすい
単純ヘルペス、「水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルス」ともにヘルペスウイルスの仲間ですが
薬が一緒でも使い方が違うため注意が必要です。
●漢方薬による治療方法について
〇急性期
赤い斑点や、水ぶくれができている状態。
病院で処方される抗ヘルペスウイルス薬は併用されるといいです。
皮膚に赤みがあることは、「熱」を持っていることを意味します。
水ぶくれができるということは「湿」を持っていることになります。
漢方薬が得意とする、「熱」と「湿」を排泄する漢方薬を服用します。
西洋医学、現代医学定期は免疫力の低下と言えるでしょうし
東洋医学的、中医学的に言えば、もともと体質的に「熱」「湿」を持った体質であると
言えるでしょう。
〇皮ふ症状が引いて痛みが残る場合
痛みが残った状態を帯状疱疹後神経痛といいます。
この時はほとんどの人は皮膚の赤身や水ぶくれは引いています。
血液の滞り(瘀血、おけつ)を取り除く漢方薬を服用することで痛みは改善します。
ウイルス自体は神経に潜伏したままです。自分の体力や免疫が落ちて、ヘルペスウイルスに勝てなく
なると当然また再発します。
元気をつけたり、栄養を補うことで体力の回復をするといいです。
「気」「血」を補う漢方薬を服用します。
睡眠を十分にとる、無理をしない、食生活を見直すことが必要です。