京都で漢方で手根管症候群を改善する①【京都漢方】
2020/05/02
手の病気で女性に多い疾患に手根管症候群があります。
妊娠、出産期、更年期、閉経後の女性に多くみられます。
●原因
女性ホルモンのバランスの乱れが原因として大きいです。
女性ホルモンの乱れにより滑膜性の腱鞘にむくみがおこり、手根管の内圧が上がることで
症状が現われるとされています。
他に、仕事や家事により手の使いすぎや、手首の骨折などで手根管を圧迫することでもおこります。
●症状
手のしびれや痛みは手のひらの付け根にあるトンネル状の手根管が腫れることで中を通る正中神経が
圧迫されて生じます。正中神経は親指から薬指の半分までを司るため、しびれも小指を除く4指の
手のひら側だけに現れるのが特徴です。
初期の症状として、夜間や明け方に強い痛みやしびれを感じ、しばしば上腕や肩にまで放散痛が
広がります。手を振ると楽になる特徴もあります。
(絵は公益社団法人 日本整形外科学会よりお借りしました。)
●漢方薬を飲むことによる治療方法
女性ホルモンのバランスが乱れる原因として
「血」の不足=「血虚」があります。
「血」を補う漢方薬を基本的には飲みます。
「血」が不足すると、「血」の滞り(瘀血・おけつ)ができます。
「血」の滞りができると、痛みがでますから、「血」の滞りを取り除く漢方薬も併せて飲みます。
女性ホルモンのバランスを良くする健康食品は必ずと言っても良いほど併用します。
「血」が不足するとどんな症状があるか、こちらのブログに書いています。
(へバーデン結節を例に挙げています。手根管症候群と同じく女性ホルモンが関係する疾患です。)
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更年期から増える手足の指の痛み②
続きます。