京都で逆流性食道炎を漢方で改善①【京都四条河原町漢方錦】
2023/06/10
今日から逆流性食道炎について書いていきます。
近年増えているようです。
逆流性食道炎の代表的症状は
胸やけ(みぞおちより上部に焼ける感じがする)
呑散(口の中まで酸っぱい水が込み上げる感じがする)
この2つがが多く、その他胸の痛み、慢性的な咳、嗄声(しわがれ声)などが
現われることもあります。
胸やけと呑散を伴うことが多いので、呑酸から中医学的に
逆流性食道炎の原因と漢方薬による改善方法を解説します。
熱証(熱が原因)と寒証(冷えが原因)があります。
今日は熱証から。
〇食滞(しょくたい)
症状は、呑酸、胸やけ、胃の灼熱感、腐臭のあるげっぷ、胃がつかえる、食べたくない、
吐き気、嘔吐など。
原因は、暴飲暴食、食べ過ぎ、消化の悪いものの食べ過ぎなどにより
胃の中に飲食物が停滞して熱化し、胃の気が滞るために起こります。
★漢方薬による改善方法
胃の気が滞っているので、胃の気を降ろす漢方薬を服用します。
消化に良くない脂っこい食事やラーメン、たばこもやめるほうがいいです。
〇肝胃不和(かんいふわ)
症状は、反復して呑酸がある、胸やけ、胃の灼熱感、吐き気、胸脇部がはる、口が苦い
、イライラする、怒りっぽいなど。
原因は、精神的ストレス、怒り、悩み、抑うつ感などにより肝の気が停滞して、
停滞した肝の気が熱化し、肝火に変化します。この肝火が胃の気の下降を妨げます。
★漢方薬による改善方法
肝の火を冷まし(清肝)、肝の気を巡らせ、胃の気を下降させる漢方薬を服用します。
ストレスによることが多いので、何にストレスを感じているのか、
ストレスに対してどう考えるかなどを整理する必要もあると思います。
漢方錦ではカウンセリングメニューもあります。⇒カウンセリング
また抗ストレス作用のある栄養剤を補っていく栄養療法もおこなっています。
ある栄養素が不足、欠乏している人はストレスに弱くなることが分かっています。
〇胃陰虚(いいんきょ)
症状は、嘔吐、少食、食欲不振、食後の胃、お腹の不快感、口の乾燥、
水分をよく飲みたくなるなど。
原因は、老化や味の濃いもの、脂っこいもの、お酒、甘いものなどの食べ過ぎによって
陰液(消化酵素など)が不足し、不必要な熱が生まれます。(虚熱)
そして胃気が降りなくなります。
★漢方薬による改善方法
胃の陰液を増やして、虚熱を冷まし、胃気を降下させます。
味の濃いもの、脂の濃いものl、お酒、甘いものは減らすなど食養生は大事です。
次回は寒証について書きます。