慢性疲労を漢方で改善する【京都四条河原町漢方錦】

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慢性疲労を漢方で改善する①【京都四条河原町漢方錦】

2022/07/09

京都市中京区四条河原町漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。

今日から慢性疲労(慢性疲労症候群)を漢方で改善する方法を書いていきます。

 

慢性疲労(慢性疲労症候群)は身体検査や臨床検査では異常が認めらない状態です。

つまり病院へ行って検査をしてみても異常がないと言われる状態です。

しかし、日常生活を送れないほど重度な疲労感が長時間続く状態も見られます。

症状としては、次の通りです。

○労作後の疲労感、休んでも疲労が24時間以上続く

○6か月以上日常生活に支障が出るほど疲労が続く

○筋肉痛、多発性関節痛、筋力の低下

○頭痛、喉の痛み、腹痛

○睡眠障害(不眠、過眠)

○思考力、集中力の低下

○抑うつ

 

平成26年度厚生労働省「慢性疲労症候群患者の日常生活困難度調査結果」

(調査希望患者数251名)によると6か月以上続く主な症状として

「肉体的精神的疲労」88.8%

「睡眠障害」88.0%

「体温調節障害」79.9%

「広範囲な筋肉痛」78.8%

「一時的に動けないほどの疲労」78.8%

「集中力の低下」77.5%

となっています。

現代医学でその原因が判断できない、明確な治療方法がない、

対処療法しかないような場合、、東洋医学、漢方医学(中医学)の出番だと思います。

 

漢方による慢性疲労(慢性疲労症候群)の改善方法について体質別に書いていきます。

 

◎気虚

エネルギ―(気)が不足した状態と

エネルギー(気)や栄養(血)を作る「脾」が弱った状態。

脾気虚とも言います。

疲労倦怠感、無理が利かない、元気がない、食が細い、たくさん食べられない、

消化吸収の力が弱い、食後すぐにお腹が張る、膨満感がある。

●どんな漢方を服用する?

もともと「脾」が弱いので、「気」や「血」を作る力が弱ってしまった状態と考えて

「脾」を丈夫にしながら「気」や「血」を補う漢方薬を服用します。

1ヶ月分で10,450円税込から11,330円税込くらい。

 

◎脾の陽虚

上のような「気虚」「脾気虚」の症状もあり、お腹が冷える、冷え性、

下痢や軟便になりやすいなどがあれば、温める力「陽」が不足しています。

脾陽虚と言います。

●どんな漢方を服用する?

「脾」を温める漢方を服用して温める力を回復させます。

1ヶ月分で10,890円税込くらいです。

 

◎腎の陽虚

お腹だけではなく、手足や腰や関節などが冷える、冷え性、寒がり、

足腰がだるい、痛む、頻尿、夜間尿。特に下半身の冷えが強い場合は腎の陽虚です。

腎の陽が不足すると、他の臓器(肝、心、脾、肺)に陽(温めるエネルギー)を

送れないため、すべての臓器が衰えていくことになります。

そのくらい「腎の陽」は心身の健康を左右する大事なものです。

 

仮に「気」や「血」といった栄養が足りていたとしても、「腎の陽」が不足すると

「気」「血」を正常に動かすスイッチが入らないのです。

車で例えると、ガソリン(気血)は入っているけど、エンジン(腎陽)が故障して、

車が動かないのと同じです。

実際には「気」は「陽」の一部ですから、陽虚の人は気虚も兼ねている場合がほとんどです。

 

●どんな漢方を服用する?

腎の陽を補う漢方を服用します。

1ヶ月分で6,160円税込から11,550円税込くらい。

年齢や腎の弱り具合を考えて漢方薬は決めていきます。

行はここまで。次回も慢性疲労(慢性疲労症候群)の続きです。

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