京都で加齢黄斑変性を漢方で治す【漢方錦】
2021/03/22
今日は「加齢黄斑変性」を漢方薬で治す治療方法です。
日本では男性に多くおこり、発症率は女性の約2倍です。
私のお店での過去の相談は男女半々くらいです。
喫煙者におおい。
「加齢黄斑変性」も「漢方薬で治したい」と相談に来られる方がとても多い。
その理由としては、病院での治療方法に限界があることです。
加齢黄斑変性と診断されたら、初期の内に、早く漢方薬も服用始めてください。
進行を遅らせることができます。
病院の治療と併用できます。
先ず病院の治療方法
〇滲出型
・抗VEGF薬の注射 新生血管の成長や成分の漏れを抑える。
(1ヶ月に1回、5回が限界といわれています。)
・光線力学療法 新生血管を閉塞させる。
(3か月ごとに検査を行い、必要に応じて再度治療を実施し、継続的に行う治療法。)
・レーザー光凝固術 レーザー光で焼き固める。
(正常な組織にもダメージを与える。新生血管が中心窩(ちゅうしんか)より
外にある場合のみ実施されます。)
〇萎縮型
有効な治療法がない。
★漢方薬による改善方法を解説します。
●滲出型(しんしゅつがた)
日本人に多い。
網膜色素上皮細胞の機能が低下
⇓
脈絡膜から新生血管ができる
⇓
新生血管は弱いため、血液の成分が漏れたり出血したりして黄斑の下にたまる
⇓
視野の中心がゆがむ、薄暗い、視力が低下する
「血液の成分が漏れたり出血したりして黄斑の下にたまる」
この箇所が漢方薬で考えると、血液の滞り、「瘀血、おけつ」になります。
〇漢方による治療方法
「瘀血、おけつ」を取り除く漢方薬を服用します。
この時単に血液の滞り「瘀血」を改善するだけではなく、止血をしながら「瘀血」を
取り除く方法を取ります。
それから、あとから書きますが、漢方薬の特徴として、「体質」を考えて改善することが
ありますから、「体質改善」になる漢方薬を一緒に服用します。
●萎縮型(いしゅくがた)
加齢などで網膜色素上皮細胞が萎縮するのに伴って、黄斑の細胞が萎縮するためにおこる。
萎縮型は進出型に比べてゆっくり進行する。萎縮型でも滲出型に移行することがある。
加齢でおこるという事は、年齢と共に細胞を潤す栄養が失われていくという事になります。
この栄養を漢方薬で言うと「陰」と「血」に相当します。
〇漢方による治療方法
萎縮型を治すために必要な栄養が「陰」と「血」で
五臓のなかのどの臓器の栄養かというと「肝」と「腎」の栄養です。
・肝腎の陰が不足する場合は「肝腎の陰」を補う漢方薬を服用します。
・肝腎の陽が不足する場合は「肝腎の陽」を補う漢方薬を服用します。
こちらも「体質改善」になる漢方薬を一緒に服用します。
★次に体質から考える漢方薬による治療方法
〇肝腎陰虚
年齢的に50歳過ぎると「陰虚」になります。肌もカサカサしてきます。
腰や膝がだるい、視力の低下、目が疲れる、耳鳴りなどが出る場合もあります。
〇漢方による治療方法
肝腎の「陰」を補う漢方薬を服用します。
進出型、萎縮型どちらかのの改善方法と組み合わせて2種類服用します。
〇脾気虚弱
視力低下とともに、疲れやすい、倦怠感、食が細い、息切れしやすいなどもあります。
〇漢方による治療方法
脾を強め「気」を補う漢方薬を服用します。
「脾の気」が不足すると「血」も不足しやすいので「血」も一緒に補います。
進出型、萎縮型どちらかのの改善方法と組み合わせて2種類服用します。
〇痰湿内聚
視力低下とめまいや、水太り、湿気の多い季節に体が疲れやすい、体がだる重い、など
体に水がたまっているタイプ。
滲出型に多いタイプです。
〇漢方による治療方法
痰湿を取り除く漢方薬を服用します。
瘀血を取り除く漢方薬が必要な場合もあります。
〇血熱妄行
視力低下、口渇やのどの渇き、せきが出る。不眠で夢をよく見るなどの症状も出ることがある。
滲出型で出血した時に用いる。
〇漢方による治療方法
病気の原因となる余分な「熱」を取り除き、「血」の「熱」を冷ます漢方薬を服用します。
止血の作用がある漢方薬と一緒に服用します。
★加齢黄斑変性の初期なら予防として
栄養補給療法も良いです。私のお店では質の良い栄養補給に良い物が
あります。ぜひご相談ください。
予防に良い栄養
ビタミンA,C,E(緑黄色野菜、ニンジン、春菊)
亜鉛(カキ、煮干し、焼きのり)
*タバコを吸っていた人は禁煙したいです