京都で更年期、生理不順を治す②【漢方錦】
2020/12/08
生理不順を漢方で治す②
生理不順2回目。
〇生理周期が短い(月経先期)の続きです。
◎肝鬱化火(かんうつかか)
中医学でいう「鬱(うつ)」とは、うつ病とは違います。
ストレスによる怒りや不安、恐怖などの感情(七情内傷)のより「肝」の働きが鬱滞(停滞)し
「気」の停滞が現われること。
「肝」の「気」の鬱結(停滞)が化熱すると、その熱が任脈を傷つけ、「血」が妄動するため
生理が早まり、量は不定で生理血は血塊(血の塊)が混じる。
症状は
イライラしやすい、怒りっぽい、乳房,下腹部の脹痛(はりのある痛み)が現われる。
経血の色は深紅で濃い。
生理の始まる前にイライラしたり、乳房、お腹が張るのは「肝鬱」がある証拠です。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「肝鬱」を解く、「肝」の「気」を流す漢方薬を服用します。
「肝鬱」が発生しやすい人、つまりストレスで感情が乱れやすい人は
私の経験上「血」が不足しています。
(女性はほとんどそういう面があります、当然)
「血」を一緒に補う漢方薬を服用するほうが良いと思います。
生理の時に、血の塊が出るなら「瘀血」がりますから、「瘀血」を取り除く漢方薬を
服用します。
◎気虚
「気」が不足すると「血」を統摂できなくなる。「血」をとどめておく力が減る。
そのため生理が早く来る。生理血は淡く希薄。「気虚」のため「気」の生成を促す機能が
衰える。
症状は
疲れやすい、倦怠感、経血の色が淡紅。動悸や息切れが出ることがある。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「気」を補う漢方薬を服用します。
出血量が多い時は「腎」の「気」の不固(「気」がとどまらない)を考え
「腎」の「陽」を補う漢方薬を服用します。
◎瘀血(血が滞った状態)
症状は
経血の色は濃い、血塊が多い、下腹部の満痛
◎漢方薬を服用して治療する方法
瘀血を取り除く漢方薬を服用します。この時出血量が増えることがあるので
使い方には注意をします。
次回は、生理周期が長い。を書いていきます。