京都で更年期、生理不順を治す①【漢方錦】
2020/12/07
生理不順を漢方で治す①
今日から生理不順を漢方薬で治す方法を解説します。
生理不順は閉経が近い女性だけではなく、生理がある女性すべてに起こりえることです。
40代後半から50代前半なら閉経、更年期に向けて女性ホルモンのバランスを
整える準備をするためにちょっとひと手間、自分だけのために漢方薬を飲んでほしいです。
自分だけの楽しみ、自分だけの時間を持てるのが子育ての終わった更年期世代だから。
このブログでは主に閉経後に起きやすい病気や症状の解説をしていますが
ホルモン失調が原因となることが非常に多いです。
20代、30代なら結婚や出産を視野に入れて、「生理を整えておく」
結婚して、子供が欲しいと思ったときに子供ができにくいとか
不妊治療の必要があるとか、そのような事態が自分におきないように
生理と体調を確認しておくことをおすすめします。
(結婚して妊娠の準備をしたいとお考えの女性に良い漢方薬もあります。
私はブライダル漢方と呼んでいます。)
まず、生理不順とは
生理周期、日数、経血量が正常範囲を外れていることを指している。
●生理周期の異常
〇生理周期が短い(月経先期)
周期が24日以内に短縮すること
基本的には月経周期が1週間以上早く、連続して3周期以上続く場合。
◎実熱
体質が「陽」が旺盛でな上に、辛い物の過食等により「血」の「熱」が誘発されて任脈を損傷し
「血」に迫り、妄行させる。つまり、辛い物を食べ過ぎると「血」が熱化してしまい
その「熱」が任脈を傷つけ、「血」を早く出血させてしまう。
*任脈とは、女性の生理や妊娠を担当する脈のこと。
症状は
生理が早まり経血量が多い。口が良く渇く、冷たい飲み物を好む。寝汗をかく。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「血」の「熱」を冷ます漢方薬を服用します。
◎陰虚火旺
体質が陰虚だったり、出血のため「陰」を損傷したり、慢性疾患(代表として糖尿病)
のために栄養が不足したり、妊娠出産による「精」「血」の不足のため、「虚火」が生じ
「血」が早く出血してしまう。
症状は
生理が早く始まり、経血量は少ない。イライラしやすい、手や足の裏は暑く感じる。
◎漢方薬を服用して治療する方法
「虚火」を冷ます漢方薬を服用します。
★★「実熱」と「虚火」の違い
実熱は、本当に体内で「熱」が発生しています。そのために冷たい飲み物が欲しくなり
冷たい物がおいしいと感じます。口渇もあります。
虚火は、ウソの熱です。手のひらや足の裏は暑いと言われることがあったり、のぼせる
顔が熱いと言われたりするのですが、体の中は冷えを持っています。
「陰」という栄養を補ったり「精」「血」を補うことにより、「ウソの熱を」消します。
漢方薬には実熱を消す働きのあるもの、虚火を消す働きのあるものがあります。
生理不順は続きます。