京都で漢方でへバーデン結節を改善する⑤【京都漢方錦】
2020/05/01
更年期以降、40代後半から50代以降に増える手や足の痛み5回目です。
ばね指、へバーデン結節、ドケルバン病、手根管症候群、足底腱膜炎、足の甲の痛み、リュウマチ
などの漢方薬による治療方法を書いています。
今日は体にたまることによって、痛みの原因になる「湿」と「熱」について紹介します。
●日本は比較的湿度が高い国です。そのため「湿」が体に停滞することで様々な痛みとなって現れます。
筋肉や関節に「湿」がとどまることにより腱、関節、神経に痛みが出ます。
雨の降る前や、雨の日に痛むことが多いです。その他の症状として
手や足のむくみ、手や足が動かしにくい、体が重だるいなどがあります。
◎漢方薬による治療方法
体内に停滞した「湿」を取り除く漢方薬を飲みます。
「湿」を取り除く漢方薬を、「利水薬」(りすいやく)といいます。
おしっこで出していきます。
また、「湿」がたまる原因として、「気」や「血」の不足が基本的にありますから
「湿」を取り除く漢方薬と一緒に「気」「血」を補う漢方薬を一緒に飲む方が良いです。
●「湿」と「熱」がくっついて痛みが出る場合があります。
「熱」が体内に生まれる原因としては、40~60代なら、体を温める働きのある「陽」はまだ
十分に持っています。しかし体を潤す「陰」や「血」は不足しているのが更年期以降の女性の
体の特徴です。「陽」>「陰」という状態です。
そうすると、「陽」の働きにより、「熱」が勝ちます。そして、
「湿」が化熱します。腱、筋肉、関節などが「湿熱」に侵されて痛みが出ます。
症状としては、灼熱感のある痛み、発赤、腫れがある、むくみなどがあります。
◎漢方薬による治療方法
体内に停滞した「湿」を取り除く漢方薬と一緒に体内の「熱」を冷ます漢方薬を飲みます。
上のように「湿」のみがが原因の場合と一緒で、「気」「血」が不足しているうえに
「陰」の不足もあります。痛みが治まった時点で「気」「血」「陰」を補う漢方薬に変えて
服用を続けると、再発予防になります。