コロナ後遺症について②【京都漢方錦】
2022/03/04
京都市中京区四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
コロナ感染症後の後遺症について、もう1つ症例を紹介します。
このような症状に、どの漢方薬といった、漢方薬名を書くことは薬機法で禁止されています。
ご理解ください。漢方医学(中医学)では症状や病気に対して
どのように考えるか、どのように処方(漢方薬)を決めていくかを書いていきます。
30代女性
初めの症状は
のどの痛み、体のだるさ、熱は39.3度まで上がる。
のどの痛みは強くなる、咳が出始める。熱39.5度。風邪症状やわらげる薬処方される。
pcr検査。
のどの痛みは悪化する、寒気がする、微熱は取れず。
pcr検査陽性
頭がクラクラする、咳、喘息っぽい、吸入と抗生物質処方される。
頭のクラクラのほかに、体もフワフワする。処方薬は中止。
耳鼻咽喉科を受診。めまい止めの薬処方されるが症状は改善せず。
この時点で私のお店に相談くださいました。
体がフワフワする、立っている時、歩くときに強く感じる。
座ったり立ったりできず、体が前後左右に揺れる。
頭に鉛が入っているように感じる、頭をワシ掴みにされている感じ。
見たり聞いたりする情報整理がしづらい、単語や文字が出づらい。
ウイルス、細菌のことを漢方では「風、ふう」と呼びます。
だからカゼは「風邪、ふうじゃ」と呼びます。
風邪もインフルエンザも新型コロナもウイルスです。
このお客様は、ウイルス(風、ふう)が体内に入り、「風」と体内の「水」が結びつき
「風湿」(ふうしつ)となったと考えられます。「風」の特徴は上部に昇る性質があるため
頭に症状が出ます。
「湿」は「湿気」ですから重たい性質があります。水の入ったバケツは重たいです。
頭に鉛があるような感じ、わしづかみにされる感じ(頭重感とも言えます)から
「風」と一緒に「湿」が昇ったと言えます。
「風」のもう1つの性質が、良く動く、です。フワフワする、体が前後左右に揺れる。は
「風」が動いている証拠です。
以上のことから、「風」「湿」を下に降ろすことが必要です。
めまいや、ふわふわする、体が揺れる、「風」の仕業なのですが
漢方には「風を止める」働きをするものがあります。
「湿」は利尿作用によって排泄します。
約2週間経過して、お客様が半分以上改善していると感じておられるのが
体が揺れる、わしづかみされた感じ、鉛のように重たい、はかなり改善してきました。
倦怠感、疲労感もあることから、漢方薬と一緒に栄養補給も始めていただきました。
しばらく、改善に向けてお客様のサポートを続けていきます。
また報告を書きます。