「脂肪肝」も漢方では「水」「湿」が原因と考える。
2021/04/30
前回は、春や季節の変わり目、低気圧の時、雨の降る前、雨の日に
頭痛、頭重感、めまい、吐き気、身体が重い、首や肩の凝り、関節痛、手足のしびれ
古傷の痛み、不安感、不眠、うつっぽいなどの精神症状があれば、
「気象病」かもしれません。と書きました。
漢方では体内にたまった「水」「湿」が原因というお話でした。
前回のブログはコチラから⇓⇓⇓⇓⇓
今日は、まったく別の病気ですが、やはり漢方では「水」や「湿」が原因と
考えている病気についてお伝えします。
それは、「肝炎」や「脂肪肝」です。
肝炎とは、肝臓の細胞に炎症がおこり、肝細胞が壊される病気です。
その原因には、ウイルス、アルコール、自己免疫などがあります。
日本ではB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス肝炎ウイルスによる肝炎が
多くを占めます。
●漢方ではどう考えているか
肝炎は、肝炎ウイルスに感染する+体内で生まれた「湿熱」があると
発症すると考えています。
つまり体内で、「湿」を作らせないことがとても大切になります。
食養生が大事になるのですが・・・(ここがなかなか難しい)
★食養生が大切な理由
「湿熱」の「熱」とは体温のことではなく、アルコール、油っこい食べもの
の摂りすぎでうまれる「邪」(じゃまもの)の事です。
ストレスでも「熱邪」は生まれます。
「湿」とは食べ物から体に必要な「水」を作るのですが、日本人は
消化吸収能力が弱く、必要のない「水」「湿」を作ってしまいます。
これを漢方では「脾胃が弱い」と言います。
脾と胃が消化吸収を行います。
「脾胃が弱い」のに脂っこい食事や甘いものの食べ過ぎによって
さらに「水」「湿」を作ってしまいます。
肝炎の改善には、すでに体内に「水」「湿」を持っている人は
「湿」を排泄する漢方を服用します。
次に「脂肪肝」について。
漢方が言う「湿」には水だけではなく脂肪も含まれます。
「脂肪肝」の改善に「水」「湿」を取り除く漢方を服用する方法があります。
「アルコール性肝炎」ならアルコールをやめていただく必要があるのですが
「非アルコール性肝炎」の場合は「脂肪」(水や湿)が原因として大きいのでしょう。
それだけ日本人は油、脂のどちらも消化する力も弱いのです。
実は、ご飯、お米好きの人はツライお話になります。
お米も食べ過ぎると、「湿」として体内にたまります。
こうしてみると、「腹八分目」とはよく言ったものです。
昔の人は偉かった。
現代人にとって、食養生が本当に難しいのです。
★★★ここでまさに現代病を発症する可能性のある「糖」について
書いておきます。昔はなかったものは要注意。
●果糖について 果物は健康的なイメージがありますが、必ずそうとは言えません。
1,果糖はエネルギーとして使われにくく、脂肪として貯蓄されます。
つまり、太りやすい、脂肪肝になりやすい、中性脂肪になりやすい。
2,糖化しやすい。糖化とは「終末糖化産物(AGE)のこと。
血管に蓄積しやすい。→動脈硬化
骨に蓄積→骨粗鬆症
皮膚に蓄積→シミ、しわ
3,食品表示を見て気を付けたい、知らないうちに食べています。
食品添加物について関心を持ってほしいと思います。
果糖ぶどう糖液糖、果糖液糖、異性果糖
よーく見ると入ってます。いろんな食べ物に。
カロリーゼロのアルコール飲料は危険です。
●人工甘味料
1,合成甘味料
アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、ネオテーム
人工的に作られた甘味料で多くは食品添加物に分類される。
脳障害や発がん性リスクが問題視されるものもある。
人工甘味料をとることで、腸内細菌が変化することが分かっています。
ぶどう糖を処理する能力が低下し、かえって糖尿病になりやすくなると
言われています。
食品添加物についてはメーカーの勉強会が定期的にありますので
その都度このブログで情報をアップします。
今日の最後に、漢方の教科書より引用します。
『船を浮かべるためには水が必要だが、船を転覆させるのもまた水である。』
「水」を1日に1~2リットルも飲むとか実行したら、転覆してしまう。
のどが乾いたら、水分が必要と感じたら飲めばいいです。
漢方錦アプリできました。登録ください。登録料無料。
アプリ内でメルマガ配信します。⇓⇓⇓
●ちょっと詳しい漢方薬や東洋医学のお話し。
●50代から毎日ご機嫌に過ごすために。
●もしかして更年期かも?女も男も。
●ホルモンバランスを整えるお話し。