頭が重い、めまい、吐き気、もしかして気象病かも?【京都漢方錦】

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頭が重い、めまい、吐き気、もしかして気象病かも?【京都漢方錦】

2021/04/26


今回は「気象病」と呼ばれるものです。

(最後に書きますが、気象病がすべて五苓散ではありません。最後まで読んでください。)

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気象病は、気圧(特に低気圧の時)、気温、湿度などの気象の変化によって

自律神経が乱れることが原因でおこります。

先日ご来店されたお客様も「低気圧の時や湿気が多い時に頭が重い、胸の辺りに圧力を感じる。」

と言われました。

舌を拝見すると、白い苔があり、しゅっとした体形の割には舌が分厚く大きくなっていました。


白い苔と大きい舌は、余分な「水」が体内に存在する証拠です。

漢方では、低気圧による気象病は「水」「湿」(水飲、痰飲)が

原因と考えています。

症状は頭痛、頭重感、めまい、吐き気、身体が重い、首や肩の凝り、関節痛、手足のしびれ

古傷の痛み、不安感、不眠、うつっぽいなどの精神症状が現われることもあります。

今回のお客様の例も、頭重と胸の辺りの圧力ですから、上半身に「水」(湿)が溜まっています。

上半身の「水」を降ろす漢方薬が第一選択、そして


ちょっとお仕事で不安を感じておられる面があり

 

「気をめぐらせながら、水を降ろす」漢方薬と2種類を服用していただきました。

「気」が停滞すると「水」も停滞します。

1週間で「今まで感じたことのない頭のスッキリ感がある」と言っていただきました。

 

引き続き「水」を降ろす治療をしていきます。

 

ちなみにネットを見ると「五苓散」(ごれいさん)が気象病に良いと

書かれているようですが、必ず五苓散が良いわけではありません。

例えば、今回ご来店されたお客様のように、胸から上に症状がある場合

五苓散ではありません。なぜなら五苓散は「上半身に存在する水を降ろす漢方薬ではない。」

からです。五苓散はお腹から下の症状に使われることが多いです。

あるいは、頭重感やめまいがあり、下痢しやすい、軟便気味という具合に

お腹に水がたまり下痢もしていて、頭も重いならば

「水を降ろす漢方と五苓散を一緒に使います。」

 

今回とてもありがたいなと、私が感じたことがあります。先日のお客様もネット検索して

「五苓散」とあったので、ドラッグストアで「五苓散」を見られたそうです。

ドラッグストアで説明を聞こうと思ったけれど

「漢方のことを分かっている人がいなかったので、買わなかったんです。

漢方の専門家のお店を探してここを(私のお店を)見つけました。」と言ってくださいました。

本当にうれしかったです。そして「とても良く効いた。」と喜んでくださいました。

今日(26日)もご来店下さり、こう話してくださいました。

「漢方がとてもよく効いたので、もっと興味がわいてきました。漢方の本

何か買って読んでみようかな。」

 

漢方のことは専門家に聞いてください。

 

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