京都で更年期、神経痛を漢方で改善するなら【漢方錦】
2020/07/11
更年期以降おこりやすい病気神経痛⑤
肋間神経痛の内因を書き忘れていました。
〇内因1、「肝」の「気」の停滞
気にしやすい、怒りやすい性格などによって「肝」の「気」の流れがが悪くなり、
胸脇部に「気」が滞ると脇肋部の痛みを引き起こす。
胸脇部が張って痛む。痛みが感情の変化によってひどくなったり軽くなったりする。
抑鬱、イライラして怒りっぽい、腹部の膨満感、食欲不振などの症状がある。
*漢方薬を服用することによる治療方法
「肝」の「気」の流れを良くする漢方薬や、経絡の通りを良くし
痛みを止める漢方薬を服用します。
経絡とは「気」「血」の通る道のこと。
〇内因2、血瘀(けつお、血液の滞り)の停滞
病気が長引いたり、外傷により胸脇部に瘀血を生じることにより痛みを引き起こします。
(ここでは、血瘀も瘀血も同じとかんがえてください。)
胸脇部に刺すような痛みがある。痛む場所が一定している、夜になると痛みが激しくなる。
時に局所の発赤、腫れがある。
内因1の「肝」「気」が長く停滞すると瘀血を発生させる原因になります。
*漢方薬を服用することによる治療方法
瘀血(おけつ、血液の滞り)を取り除く漢方薬や、経絡の通りを良くし
痛みを止める漢方薬を服用します。
〇内因3、「肝」の「陰」の不足
「肝」の「血」と「肝」の「陰」はほぼ同じ意味だと考えてください。
「血」は血液、「陰」は体を潤す液体。
慢性病や過労、老化により「肝」の「陰」が不足すると、「血」や「陰」の通る経脈を
満たすことができず、血行が停滞して痛みが生じる。
いつも胸脇部に痛みがあり、目のかすみ、耳鳴り、四肢のしびれ、皮膚に艶がない等の症状。
*漢方薬を服用することによる治療方法
「陰」や「血」を補い、経脈を潤す漢方薬を服用します。
〇その他の原因
帯状疱疹による肋間神経痛
帯状疱疹の発病は、外因が毒邪(ウイルス)の侵入で
内因が「肝」「胆」の湿熱であることが多い。
湿熱と毒蛇が皮膚に停滞するために疱疹や痛みを引き起こす。
1、「肝」「胆」の湿熱
毒邪は「肝」「胆」のバランスが失調しているときに侵入し
「肝」「胆」の経絡が支配している皮ふに停滞するために疱疹や痛みを引き起こす。
胸部や顔面、上肢に赤い疱疹が現われ、帯状に分布し、水泡が玉のように腫れる。
焼けるような激しい痛み、口や咽頭部の乾燥感、怒りっぽい、便秘などの症状。
*漢方薬を服用することによる治療方法
「肝」「胆」の火を冷ます漢方薬、おしっこを出すことにより熱を追い出す漢方薬を
服用します。
2、「気」「血」の停滞
病気が長引くと「気」「血」が停滞し、疱疹がなくなっても痛みが長く続く。
*漢方薬を服用することによる治療方法
「肝」の「気」を流し、「瘀血」(血液の滞り)を取り除く漢方薬を服用します。
3、「寒」と「湿」の停滞
疱疹がなくなっても、「寒」「湿」邪が残って経絡に停滞していると「気」「血」の流れを
阻害し、痛みをひきおこす。
気候が寒くなり、冷たい風にあたると痛みを誘発したり、増強したりする。
四肢の冷えや寒がる。
*漢方薬を服用することによる治療方法
「寒」や「冷え」「湿」を取り除き、経絡を通して、痛みを止める漢方薬を服用します。