京都で更年期、熱中症、疲労倦怠感を漢方で改善するなら【漢方錦】
2020/07/13
夏におこりやすい病気、熱中症、疲労倦怠感①
今日から夏の熱中症、疲労倦怠感の解説に入ります。
先ずは、夏に気を付けたい熱中症について。
夏は暑邪の影響を受けます。
暑邪は「六淫」の内の1つです。
「六淫」は外因で自然要素ですから自分の力ではかえることができませんが
例えば、暑さに負けにくい体質に変えていくことは可能だと思います。
「六淫」とは風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪
の6つです。
熱中症に関係あるのは、暑邪と湿邪です。
〇熱中症の原因
●暑邪が体内に入ると、発熱、発汗、口渇、胸が苦しい、息苦しい、顔が赤くなる
倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、便秘、下痢、などの症状が出る
●暑邪は湿邪と結びついやすい。
夏は高温多湿のため、暑邪と湿邪が同時に存在する。
さらに、冷たい飲み物、食べ物をとることにより、「脾」の機能が衰え、
「内湿」を生む。(胃腸に水が溜まる)
熱中症の分類
1度、軽症
大量発汗、口渇、筋肉の硬直、けいれん (体内の水分減少)
めまい、立ちくらみ (脳への血流が瞬間的に不十分になる)
顔面蒼白
*この時に気にすること
日陰、クーラーのきいた部屋に運ぶ
体の冷却と水分補給
0.1~0.2%の食塩水を補給
*漢方薬を服用することによる治療方法
熱を冷まし(清熱)、気を補い(益気)、
津(体に必要な、体を潤す栄養となる液体)を補う。
こむら返りや筋肉のけいれんには、けれんを止める漢方薬を服用します。
2度、中度
頭痛、悪心、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
*この時にすること
0.1~0.2の食塩水を補う
*漢方薬を服用することによる治療方法
2度では尿量が減少するので、尿で熱を排泄する。
おしっこがちゃんと出てる場合は、1度、軽症と同じ漢方薬をつかいます。
2度、中度では「温熱病」と「温湿病」に分けて考えます。
「温熱病」
発熱、特に皮ふの熱感が強い
顔面紅潮
発汗がはなはだしい、口渇
息切れ、全身の倦怠感
*漢方薬を服用することによる治療方法
清熱(熱を冷ます)する漢方薬と、体を潤す漢方薬を服用します。
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最盛期は過ぎたが、余熱でまだ少し発汗する場合
倦怠感、食欲不振、動悸、息切れ
*漢方薬を服用することによる治療方法
「気」と「陰」を補う漢方薬を服用します。
「温湿病」
暑邪が体内に侵入し、体内の湿と結びつく。
微熱が長引く(いわゆる風邪薬は無効)
頭重、身体が重い
はなはだし発汗がない
尿量減少
倦怠感
軟便、下痢
口渇はあるが、水分を欲しがらない。
*漢方薬を服用することによる治療方法
体内の湿を取り除き、おしっこを出す漢方薬を服用します。
次は熱中症、夏バテの予防について書きます。