腸内環境を改善するために必要なこと【京都市中京区四条河原町漢方錦】
2025/02/17
京都市中京区四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
1月21日のブログで、「漢方薬が効かない人が増えている」と書きました。
漢方薬は、腸内細菌によって分解されて、吸収しやすい形になり、血液に乗って
身体の隅々に運ばれて効果を発揮します。
腸内の細菌のバランスを良くしてあげる必要があります。
今日は腸内環境を改善する3つのことについて書きます。
1つ目
①プロバイオティクス・・・人にとって有用な善玉菌を摂取する。(乳酸菌、ビフィズス菌、
納豆菌など、他にもあり)
善玉菌の多い食材・・・味噌、しょう油、納豆、ぬか漬け、みりん、酒粕
かつお節(本枯節、枯節のみ。荒節、花かつおは発酵していません)
*ヨーグルトはおすすめしていません。その理由は最後に書きます。
2つ目
②プレバイオテイクス・・・善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂取する。
オリゴ糖の多い食品・・・大豆製品(納豆、豆腐、味噌、きなこ、玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、
とうもろこし、ブロッコリー、バナナ、りんご
食物繊維の多い食品・・・穀類(玄米、もち麦、推し麦、きび、あわ、ひえなど)
豆類(大豆、黒大豆、小豆など)
いも類(さつまいも、さといもなど)
きのこ類(しいたけ、しめじ、えのきなど)
海藻類(わかめ、のり、ひじきなど)
3つ目
③バイオジェニックス・・・ちょっと難しいのですが
「腸内フローラを介さずに直接作用する成分」
先に身近な食べ物から書いていきます。
植物フラボノイド・・・緑茶、抹茶、ココアのカテキン、大豆のイソフラボン
アントシアニン(黒豆、黒ゴマ、赤ワイン、ベリー系、なす)
ケルセチン(玉ねぎ、りんご)
ヘスペリジン(柚子、温州みかん、レモン、特に皮に含まれる)
その他、ゴマのセサミン、紅茶のテアフラビン、ピーマン、春菊、セロリのルテオリン、など
色々あります。
「腸内フローラを介さずに直接作用する成分」とは、どういうことかというと
免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用、
などに働く食品。上に書きました植物フラボノイドを含む食品、その他、DHA、EPAを含む青魚、
ビタミンA、C、E、βカロチンなどもそうです。
◎ヨーグルトをおすすめしない理由
腸内環境、というと、腸活と称して、ヨーグルトを食べていれば善玉菌が摂れると
思う方も多いと思います。しかし、発酵食品を食べて善玉菌を摂取すればよいのではなく、
オリゴ糖や食物繊維、植物の持つフラボノイドなど、バランスよくいろんな食べ物をたべるのが
いいのです。
「〇〇を食べればオーケー」なんて言う健康法はありません。
もう1つの理由が、東洋医学では冷たいものを飲食するのを嫌がります。
特にお腹(胃腸)を冷やす飲食は禁止と言っても良いです。
体温の37度よりも冷たいものをお腹に入れない。
ヨーグルトは冷蔵庫から出して食べますからけっこう冷たくないですか?
常温でも冷っとしてますよね。
腸内環境をよくする3つを見ると、結句は和食でいいという事になります。
それから、大豆と大豆製品がすべてに含まれています。大豆おそるべし。
温かい味噌汁なんか、最高です。
冬はかす汁が私の推し。
今日はここまでです。