冷え性を漢方で改善【京都四条河原町漢方錦】
2023/12/08
12月に入りグンと寒くなってきました。
京都市中京区四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
冷え性には辛い季節になります。
ブログでは2020年11月にも書いていますので重複する部分もあるかも
しれませんが、新たに書いていきます。
「冷え」とは
・温かくない
・温まらない
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つまり、熱がない。
①作れないので熱が足りない
体の中から冷えている感覚の冷え
②作っているけど熱が巡らない
体の表面や末端が冷えている感覚の冷え
③作っているけど熱が奪われる
◎気虚、陽虚(3つのタイプに分かれます)
自分の体の中で生み出す熱エネルギーが足りない⇒冷えを感じる
疲れやすい、スタミナがない、声が小さい、
精神的にも肉体的にもパワーがない
a)衛気虚(肺気虚)
上背部~頸部、肩の冷え、風邪を引きやすい、風邪を引くと治りにくい。
*どんな漢方薬を服用する?
「脾と肺の気を補う」漢方薬と「腎の陽を補う」漢方薬を服用します。
b)脾陽虚
お腹が冷える、冷たい飲食物が苦手、温かいものが好き、下痢しやすい
*どんな漢方薬を服用する?
脾(お腹、胃腸の陽(温める力)を補う漢方薬を服用します。
c)腎陽虚
足腰がだるい、冷える、トイレが近い、頻尿、夜中にトイレに起きる
下半身がむくみやすい
*どんな漢方薬を服用する?
腎の陽(全身を温める力)を補う漢方薬を服用します。
◎気の流通障害(気の停滞)
気が停滞して巡らないために冷える。
いつもストレスを感じている、いつも手先や足先が冷たい
*どんな漢方薬を服用する?
気の巡りを良くする漢方薬を服用します。
a)気が停滞したために血も停滞した(気滞による瘀血)
気が巡らないために冷える、顔のくすみ。シミが気になる、
血が停滞する場所に痛みが出る。
*どんな漢方薬を服用する?
気と血を巡らせる漢方薬を服用します。
◎寒と湿が停着したために冷える
寒冷と湿気が体内に入り、陽気(温める力)が停滞して温めることが
できなくなり、冷えを感じます。
下半身が冷える、下肢が軽くむくむ、
腰痛(寒と湿気は腰のあたりの筋肉にとりつき、冷えて痛みます)
*どんな漢方薬を服用する?
寒と湿気を取り除きながら温める漢方薬を服用します。
a)血虚受寒
血が不足していると(血虚)、寒や湿気の侵入を受けやすい。
顔や唇、爪が白い、唇の乾燥、目が疲れる、手足がしびれる、
手先、足先が冷たい、下腹部、腰、下肢の内側が冷える、生理不順
血を補い(補血)、体に入り込んだ寒や湿気を追い出す漢方薬を服用します。
女性の場合はほとんどの人が年齢にかかわらず「血虚」を持っています。
「血が不足する」という事は、「気も不足」しています。
これはおおもとの原因は脾が弱い(脾虚)があります。
そして35歳を過ぎると身体全体(五臓六腑)を温める「腎の陽」は
徐々に減り始めます。
つまり冷える原因は、1つだけではなく、2つから3つ持っている方が
ほとんどです。
冷え性の改善には、その原因を順番に解決していく必要があります。