漢方が考える夏バテとは?②【京都漢方錦】
2021/07/27
今回は夏バテに良く服用される漢方薬を紹介します。
漢方が考える夏バテとは?①【京都漢方錦】はコチラ。
先ずは現代人の夏バテパターン「陰暑」の「クーラー病」から。
(夏バテ気味の人、今すぐご相談くださいませ~)
●「クーラー病」
この暑さでは冷たい物を飲食したくなります。
しかし、これがクーラー病の原因になるのです。冷たいものでお腹を冷やし
外からはクーラーで冷やされる。夏なのに冷えにより体調をくずします。
特に日本人は「脾」という臓器が弱く、「水」を体内
特に「胃腸」にためこむ性質の人が多いのです。
「お腹」に「水」をためる
↓
「その上に冷たい物を飲む食べる」
↓
さらに「水」がたまり、冷える。
↓
クーラーでさらにお腹の「水」が冷える、体が冷える。つまり体の中が水浸しで冷えるのです。
身体に「水」がたまっているかは「舌」を見ると分かります。漢方特有の「舌診」です。
〇どんな症状が出る?
タイプA,軟便や下痢気味、身体が重だるい、食欲不振、時々腹痛、めまい、発熱や頭痛が出ることもあります。
タイプB、タイプAの症状にプラスして神経痛や関節痛、腰痛、四肢のしびれ、鼻水などがある。
タイプC、例えばかき氷やアイスを毎日食べて、または毎日冷えたビールを飲んで腹痛を起こした、下痢を起こした時など。
〇どんな漢方を服用する?
タイプA、とにかく体内、とくに胃腸にたまった「水」をおしっこで出していく漢方薬を服用します。しかも全体として温める性質がある漢方薬です。
タイプB、タイプAが胃腸症状が中心なのに対して
こちらは関節や腰、神経に冷えが及んでいます。「水」も持っているので、「水」を出しながら
タイプAよりももっと温める作用の強い漢方薬を服用します。寝冷えにもこちらを服用します。
タイプC、タイプA、Bの漢方薬でも良いと思いますが、急性の場合はもっと良いのがあります。
とにかく胃腸を温めて腹痛、下痢を治します。
熱中症予防に水分補給をしなくては!と一生懸命水分を摂っている方も多いかもしれません。
しかし、実は「水」で夏バテを起こしている人も多いのです。
「水」はお茶なら麦茶がいいですね。飲み方は『チビチビ』飲む、です。夏は良質の塩、海の塩も忘れずに。