高血圧で高コレステロールの方のための漢方【四条河原町漢方錦】
2021/07/20
今日は高血圧、または血圧が高い目で、総コレステロール値も高いという方の
ための漢方薬を紹介します。
その前にコレステロールについて少し書きます。
今でもコレステロールが高いとすぐに病院では「コレステロール値を下げる薬を飲みましょう」
というお話になります。
本来、コレステロールはヒトの体にとても重要なものであり、体の中で
作られているものです。善玉（HDL)、悪玉(LDL)という名前の付け方も適切ではなく
善玉（HDL)も悪玉（LDL)も必要なものなのです。善玉でも悪玉でもないのです。
コレステロールのお話は高血圧のお話が終わったら書こうと思いますので
今はとりあえずけれステロールは必要なものと知っておいてください。
（それでも下げたほうがいい方ははもちろんいます。）
●血圧が上がる原因は？
〇動脈硬化が進んでいる（体が酸化しているか糖化している）（漢方的には瘀血・おけつがある）
〇冷え性が強い（血管が冷えている）
〇ストレスを強く感じている（酸化を進める）（漢方的には気が滞っている）
〇腸内環境が悪い（腸内細菌のバランスが悪い）
〇ラーメンなど脂っこい食べ物が多い。サラダ油などオメガ６、トランス脂肪酸の摂り過ぎ
〇糖質の摂り過ぎ。人工甘味料、精製した糖の摂り過ぎ
〇食物繊維の少ない食事
〇若いころからタバコ、お酒をよく飲んでいた。（特に女性は中年になってから弊害が出ます）
〇ホルモンバランスの乱れ。（特に更年期の女性）
これらがざっと血圧が上がる原因です。
むしろ、体、血管が酸化、糖化して動脈硬化が進む→血圧が上がる。と言えるでしょう。
この中でも「冷え性だと血圧が上がりやすい」は漢方的な考え方です。
まさに「冷えは万病の元」です。
漢方は、病気や症状の改善に漢方薬を服用すると同時に「食養生」を大事にしています。
つまり
〇冷えを改善する（冷たい物は食べない飲まない）
〇オメガ6、トランス脂肪酸、油っこい食事を改善する
〇人工甘味料、精製した糖質を減らす
〇腸内環境のよくなる食べ物を増やす。食物繊維、味噌（ヨーグルトはダメ）、ミネラルが重要
〇お酒、たばこを減らす
人間は養生ができないんですよねえ。私のお店では「自分は何なら出来るか」は
お客様に決めてもらってます。自分で決めたことなら出来る可能性が高いからです。
（できなくても怒りませんからご安心ください。人間とはズボラなものだと心得ています。）
〇血圧が高くコレステロールの高い方の漢方による改善方法
（血糖値が高い方にも対応できます）
生薬の1つに「丹参、タンジン」というのがあります。
この生薬を含む漢方薬を服用してもらうのですが、この丹参の作用がすごいのです。
●丹参の１０大作用
１、血管を広げ、血液量を増やす。
２、血圧を穏やかに下げる。
３、血栓ができるのを防ぐ
４、血液の粘度を下げ、サラサラにする。
５、血管の老化を予防する。（動脈硬化を予防する）
６、血管や血液を活性酸素から守る。
７、血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を下げる。
８、精神安定作用がある
９、鎮痛作用
１０、抗炎症作用
どうですか、「丹参」だけでもこれだけの作用があります。
この丹参のほかあと5種類の生薬を配合した漢方薬を服用していただきます。
この漢方薬、全体として温める作用がありますから、冷え性にも良いですし
ストレスを感じている方には８の精神安定作用があります。
全体として「気」や「血」を巡らす作用があります。
この漢方薬は1ヶ月分13,200円税込です。
（金額は1ヶ月分です。）
次にこの漢方薬を服用する前提でいくつかのタイプを紹介します。
タイプA、「気」「血」が不足している人。
「気」「血」が不足すると「血」が滞ります。
「気」「血」が不足したまま上で紹介した漢方薬を服用すると「空回り」をおこします。
必ず「気」「血」を補う漢方薬と一緒に服用します。
金額は2種類で23,640円税込です。
タイプB、ストレスが強い人
お腹やわき腹辺りがが張る、どこかに張った痛みがある、肩こり、頭痛がある
イライラしやすいなど。
「気」の巡りが悪くなり「気」が滞っている場合には（気滞がある）
「気」を流し、「気滞」を取り除く漢方薬と一緒に服用します。
「気滞」を取り除く漢方薬はたくさん種類があります。4種類ほど紹介します。
〇肥満気味の人 2種類で24,090円税込。
〇やせ型、比較的虚弱な男女性向き 2種類で22,440円税込
〇やせ型、比較的虚弱な人タイプでイライラ感が強くのぼせやほてりがある人
2種類で23,100円税込
〇不眠や不安感があってイライラ感や動悸がある人 2種類で24,750円税込
これ以外に血圧が高く、高コレステロールで、肩こりがある、むくみがあるなどがあれば
もう1種類漢方を足して3種類服用することもあります。
参考までに以前のブログのりんくを付けておきます。
