京都で更年期、不正性器出血を治す【漢方錦】
2021/01/05
更年期、老年期の不正性器出血①
不正性器出血を漢方薬で治す①
今日から「不正性器出血」について書いています。
機能性出血と器質性出血に分かれます。
漢方薬の治療が効果を期待できるのは、機能性出血のほうです。
更年期、老年期では加齢に伴う卵巣機能の低下が不正性器出血の背景にあり、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ
子宮内膜増殖症、子宮頚管ポリープ、老人性膣炎、など良性疾患による出血が多く見られる。
●機能性出血
月経と器質的出血を除く内分泌異常に原因のある子宮内膜からの不正出血を指します。
病態は幼年期、思春期、性成熟期、更年期、老年期と年代によっても異なります。
●器質性出血
〇炎症性 子宮内膜炎,膣部びらん、子宮頚管炎、老人性膣炎,外陰潰瘍
〇腫瘍性 (悪性)子宮頸がん、子宮体がん、絨毛がん、膣がん、外陰がん、子宮肉腫
(良性)子宮筋腫、子宮腺筋症、頸管ポリープ、内膜ポリープ
〇外傷性 子宮破裂、頸管裂傷、膣裂傷、会陰裂傷、外陰裂傷
〇妊娠性 流産、早産、子宮外妊娠,前置胎盤、常位胎盤早期剝離
機能性出血の漢方薬治療について解説します。
●血熱
月経ではない時に突然大量の性器出血が見られ
少量ながら持続的な性器出血をみられるもの。
めまい、顔面紅潮、入眠困難、口が渇く、冷たい物を欲する。
血の色は深紅。
〇元々「陽」が旺盛な体質で辛い物、脂っこい物、を好み「内熱」を好む。
〇「肝」の「火」が旺盛となり「血」をの制御機能が失調する。
(自律神経も乱れます)
「肝の火」は怒りやストレスにより発生します。
「肝」は怒りと関係ある臓器です。
◎漢方薬を服用することで治療する方法
「熱」を冷まし(清熱)、「血」を冷やす漢方薬と止血作用のある漢方薬を服用します。