腎臓が(腎が)寿命を決めるとはどういう事か。
2020/12/28
腎臓と東洋医学の「腎」の健康が更年期の女性の健康
今日は、東洋医学では、「腎」が寿命を決めるとは、どういうことか書きます。
あるいは「腎臓」が老化のスピードを決める。とはどういうことか。
「腎」の弱り、老化の意味と閉経、更年期の意味は一致しますから
私は「腎」という臓器を重要視します。
更年期以降の人生は「腎」の働きの若さが重要。
腎臓がどんな働きをしているか、「シリーズ人体、腎臓が寿命を決める」を
ご覧んになった方は「腎臓スゴイ」と思われたのではないでしょうか。
「腎臓」の働きと東洋医学の言う「腎」の働きはかなり意味が違います。
東洋医学の「腎」の働きについて解説します。
「腎」は人体の生命活動、成長、と生殖活動を維持する
基本的な栄養物質である「精」を蔵します。
「腎は精を蔵す」この言葉は私のこのブログに頻繁に出てきます。
生殖活動ですから、まず、女性なら女性ホルモン、男性なら男性ホルモンと考えます。
「腎は精(ホルモン)の貯蔵庫」という事もできると思います。
五臓六腑の要求に応じて「精」を随時供給して
それらの健全な働きを維持しています。
(シリーズ人体、腎臓が寿命を決める。の中でも各臓器の働きを腎臓がコントロール
しているとありました。)
五臓→ 肝、心、脾,肺、腎
六腑→ 胆、小腸、胃、大腸、膀胱
東洋医学の中には「腎気」という言葉もあります。
(腎気=成長させる気、エネルギー?、私の考えです。)
女性は7の倍数で成長、老化する。と聞かれたことはありますか。
「黄帝内経」(こうていだいけい)という東洋医学、思想の本の中にこんな記述があります。
女性は
7歳で「腎気」の働きが活発になり、歯が生え変わり、髪も長くなる。
14歳で月経がはじまる。
21歳で体格は頂点に達する。
28歳で筋骨は充実し、毛髪は最も長く豊かになる。
35歳で機能が衰え始め、白髪が進行する。
49歳で任脈(生理、妊娠、出産にかかわる)が空虚となり、月経が停止する。
56歳、63歳になると腎気が消滅し、寿命が尽きる年齢でしょう。
「黄帝内経」は秦、前漢時代、今から約2000年以上前に成立しています。
2000年以上前も今も女性の成長、妊娠出産、閉経もほとんどシステムは変わっていません。
腎が精(ホルモン)を貯蔵しているのですから、五臓六腑ではありませんが
卵巣、子宮も「腎」の範囲に含まれると思います。
49歳ごろ(56歳くらいまでに)閉経し、更年期をむかえる。
本来なら閉経する前に「血」(肝の血)を補い自律神経の乱れを
防いでおきたいところです。しかし、閉経し(血が枯れる)
「肝」が乱れ、「心」が乱れ、「腎」の老化が本格的になってから
「あれ?なんか体が今までとは同じではない」と気づくという感じです。
不眠であったり、不安感、高血圧(閉経期高血圧)、腰痛、関節痛、物忘れ、めまい
他、私のブログで書いている病気、不定愁訴、様々あります。
更年期以降おこりやすい病気でまだ書いていない、目の病気、耳の病気、
循環器系(動脈硬化など)、内分泌、代謝系(甲状腺、糖尿病など)、消火器系
「腎」系なら膀胱の症状((膀胱神経症、頻尿、慢性膀胱炎)、脳(認知症)など
引き続き書いていきます。