京都で更年期、不眠を治す①【漢方錦】
2020/10/20
更年期以降おこりやすい病気不眠症①
漢方相談をしていると「不眠症」の相談はとても多いです。
そしてみなさん、睡眠誘導剤などは服用しても「不眠が治ったことにはならない」ことを
よくご存じです。
不眠症のタイプ
●寝つきが悪くなかなか寝付けない
●眠りが浅くてすぐ目が覚めてしまう
●寝た満足感がない
●途中で目が覚めたらそこから寝られない
●朝早くに目覚めてしまう、睡眠時間が短くなってしまう
●夢ばかり見る、寝た気がしない
大まかに分けるとこんな方が多いです。
今日はまず急性の不眠から解説します。
●急性の不眠、一時的な不眠とは、考えごと、悩み、怒りなどのために眠れなくなること。
考え事や悩み、怒りの原因が明らかにある場合は、その原因が解決すれば
眠れるようになることが多いです。
こんな場合でも漢方薬を服用すると、怒りや、イライラ、悶々とすることが軽くなり
精神的にとても楽になります。
一時的だからと安定剤や睡眠誘導剤を使うと、それが習慣化してしまいます。
漢方薬を試してみてください。
●心火(しんか)
〇症状 思いや悩みが強すぎるために、悶々として夜通し眠れない
夢をよく見てすぐに目が覚める、胸が暑苦しい、焦燥感、動悸、口が苦いなどの症状。
「心」の「気」が亢進して「火」となり、「心の神」を乱し不眠となります。
(日本人にはあまりないですが、韓国には「火病」というのがあります。韓国の方は
日本人よりもちょっと怒りっぽかったりするような気はします。
ドラマ見てても怒ったららスゴイ、、、←演出もあるでしょうが。)(笑)
発生してしまった「心」の「火」を冷ましてやらないと、栄養である「陰」「血」を
消耗して、不眠が慢性化します。
〇漢方薬による治療方法
「心の火」を冷ます漢方薬を服用します。
〇上のような症状がやや慢性化して、「陰」が不足してくると
のどの渇きやほてり、疲れやすいなどのが出てきます。
〇漢方薬による治療方法
「心の火」は冷ましながら、「陰」を補う漢方薬や「気」を補う漢方薬を服用します。
●肝鬱化火(かんうつかか)
〇症状 精神的ストレス、怒り、あれこれ考えてイライラして眠れない、情緒の抑うつ
怒りっぽい、夢を良く見たり、寝てもすぐに目が覚める、朝早く起きてしまう
目が充血する、耳鳴り、胸やわき腹が張って苦しいなどの症状。
「肝の気」が鬱し(停滞し)、熱化し「肝火」となり、「心」にも及び「心火」となり
「心神」を乱します。
〇漢方薬による治療方法
「肝の気」の流れを良くすることで「肝の火」も流すことで、「心神」を安定させます。
●胃気不和
〇症状 なかなか寝付けない、夢を良く見る、すぐに目が覚める、腹満、げっぷが出る
腹痛などの症状。暴飲暴食、飲食の不摂生、寝る前の飲食により
胃内に食滞(しょくたい)を作り、消化できなかったもの(濁、だく)が
「心神」に影響し不眠になる。
〇漢方薬による治療方法
食滞を除き、胃気を正常にする漢方薬を服用します。
しかしこの場合は、暴飲暴食をやめ、食養生をすることが何より大事です。
京都新聞マイベストプロウェブサイトコラムに「更年期の女性が不眠症になりやすい理由」
について書いています。↓↓↓