京都で腰痛を漢方で改善するなら①椎間板ヘルニア【漢方錦】
2023/04/08
更年期以降おこりやすい病気腰痛①
50代くらいになると、男女ともに腰痛を経験する人も多いと思います。
今日は、腰痛の一回目
◎急性腰痛について。
急性腰痛は、ぎっくり腰、椎間板ヘルニアなどの急性憎悪によりおこる。
●原因
重いものを持ち上げたり、転んだり、打撲したりすることにより、腰部の筋肉や経脈を傷つけ
気血の流れが悪くなり、停滞するために痛みがおこります。
立ったり、座ったりするだけでもおこることがあります。
中医学の考える原因について、基本的なものを4つ紹介します。
一つずつ解説していきます。
●経気閉阻(瘀血内停)
ねんざ、打撲、重いものを持った、などの原因から腰部の筋骨を傷つけ、気血の運行を阻害して
血液の停滞(瘀血/おけつ)を起こして痛む。
刺すような痛み、痛いところは決まっている、腰の動きが制限される、など。
瘀血を長期間そのまま放置していると、治りにくくなってしまします。
出来るだけ早くご相談ください。早く取り掛かるほど早く回復します。
漢方薬による改善方法
血の停滞(瘀血)を取り除く漢方薬を服用します。
冷えると痛む場合は温める漢方薬を
熱邪がこもっている(痛むところが熱っぽい)場合は冷やす漢方薬を
湿邪が停滞している場合は(雨の降る日に痛む)は湿を取り除く漢方薬を
併用します。
●風寒閉阻
腰部に冷えが入って痛みます。冷えると痛みが増強します。
もともと冷え性、手足が冷たい、寒がり、お風呂に入って温めると痛みが楽になる。
漢方薬による改善方法
腰を温める漢方薬を服用します。
冷えによって血行が悪くなり、血の停滞「瘀血」ができていることも多いです。
温める漢方薬とお血を取り除く漢方薬を併用します。
●湿熱積滞
「湿邪」とは体の中に湿気や水が停滞して筋肉に引っ付くこと。筋肉には湿気が付きやすいと
中医学では考えています。
「熱邪」とはなくても良い不必要な「熱」のことです。体温とは全く別のものです。
「湿」と「熱」が「気」と「血」の運行を邪魔して痛みが出ます。
痛いところに熱感を感じます。
気と血の運行が悪くなるので、やはり瘀血が発生してしまうことが多いです。
漢方薬による改善方法
「湿」と「熱」を取り除く漢方薬を服用します。
「気血」の運行を邪魔して「瘀血」が出いていることがありますから
「瘀血」を取り除く漢方薬を併用します。
●肝腎虚損
普段から体力がない人、疲れやすい人、中高年になってくると、五臓の内の「肝」と「腎」が
弱くなってきて、筋肉や骨を支えることができなくなってきます。
まさに、男女ともに更年期と言えます。
腰や背中が痛む、こわばる、もんだりマッサージをすると楽になる、疲れると痛くなる、
腰痛があったり、なかったりを繰り返して治りにくい場合がほとんどです。
中高年で腰痛が慢性化して、整体やマッサージが欠かせない人はこのタイプです。
年齢を重ねると血行は悪くなっていきます。瘀血ができやすくなりますから、
体の中から血行を良くする、瘀血を取り除くことは必要になることが多いです。
漢方薬による改善方法
手足や顔がほてる、暑がりの人は、余計な熱を冷ます漢方薬と「肝」と「腎」を滋養する漢方薬を
併用します。
手足が冷える、冷え性の人は温める漢方薬と「肝」と「腎」を滋養する漢方薬を併用します。
★漢方ワンポイント
「肝」とは「血」を蔵し(貯蔵)、筋を主る。「血」が筋肉を潤しているので、
「肝」が弱り「血」が減ると痛みが出ます。
「腎」は「精」を蔵し(貯蔵)、骨を主る。「精」が骨の栄養となるので
「腎」が弱り「精」が減ると痛みが出ます。
「肝」と「腎」を滋養するとは、「肝」と「腎」の機能を高めて、
「血」「精」を補うことです。