抗がん剤の副作用でお困りの方へ③下痢

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抗がん剤の副作用でお困りの方へ③下痢【京都四条河原町漢方錦】

2026/05/29

京都市中京区四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。

前回のブログが4月2日でした。

前回は抗がん剤の副作用、「骨髄抑制」でした。

今日の抗がん剤副作用は「下痢」です。

 

抗がん剤治療中にみられる下痢には、早発性の下痢と遅発性の下痢がある。

 

〇早発性の下痢は薬物によって副交感神経が亢進し、腸の動きが活発になって

おこる。抗がん剤を投与してから数五時間で発症する。

・症状 下痢の他に腹痛、顔面紅潮、涎(よだれ)などがみられる。

特にイリノテカン」という薬を使うと、腸の煽動が早くなり、腸の内容物が

急激に通過するため水分が吸収されずに下痢便になる。

 

 

〇遅発性の下痢は、腸の粘膜障害によるもので、軽重の差はあるが、多くの抗

がん剤の副作用として、投与後数日後に発症するのが普通である。前述の

イリノテカン使用時は、投与当日の下痢のほか、イリノテカンの代謝産物が

腸管で再吸収されることで腸管の粘膜障害がおこり、遅延性の下痢も起こる。

また、5-FU(フルオロウラシルと呼ばれる長い歴史を持つ代表的な抗がん

剤」も遅延性の下痢を起こす可能性がある。腸の粘膜には多くの輪状のひだと

その表面に0.5~1㎜の高さの無数の絨毛(じゅうもう)があり、広表面積から

栄養や水分を吸収している。しかし、粘膜障害が起こるとひだと絨毛が平坦化

して栄養や水分を吸収できなくなり、水分を多く含んだ下痢便になる。

 

また、抗がん剤の影響で白血球が減少し、免疫力が弱くなるために、腸管感染

を起こしたり腸粘膜や肛門の炎症、痛みが悪化することもある。

 

婦人科のがんや直腸がんなどで、放射線治療を組み合わせる場合は、局所の

粘膜障害がおこるのでより強い下痢が現われることが多い。

 

次に抗がん剤の副作用による下痢の中医学的改善方法を書きます。

〇湿熱内蘊(しつねつないうん)

(体の中に湿気と熱がこもった体質)

・症状 激しい下痢、便が黄褐色で臭い、腹痛があり、切迫した下痢、

下してもすっきりしない、肛門の灼熱感、煩熱(体温計で測る熱とは異なり、

身体の内側にこもる不快なほてりや熱感)、口渇、小便の量が少なくて色が濃い。

・改善方法 尿により体内の余分な熱と湿気を取り除く漢方薬を服用します。

 

〇寒湿内阻(かんしつないそ)

(上とは逆に冷たい湿気が体内にこもった体質)

・症状 激しい下痢、便が希薄または水様、腹痛、お腹が鳴る、胃脘部の

つかえ、食欲不振、悪寒、発熱、頭痛

・改善方法 温めながら体内の余分な湿気を取り除く漢方薬を服用します。

 

〇脾胃虚弱(脾虚弱)(胃腸が虚弱な体質)

・症状 泥状便又は水様便、少しでも脂っこいものを食べると大便の回数が増える、

食後の脘腹部の脹悶感(はり感)、顔に艶がない、手足の倦怠、だるい

・改善方法 脾胃(胃腸)の働きを丈夫にして健康にする漢方薬を服用します。

 

〇腎陽虚衰(じんようきょすい)

(腎を温める力、エネルギーが不足したり、衰えた体質)

・症状 激しい下痢の回数が多い、腹痛、腸が鳴る、冷える、腰やひざが

だるくて力が入らない

 

次回の抗がん剤による副作用は「肝障害」です。

 

 

*読んでくださっている皆様へのお願い

私たち薬局薬店には薬機法という法律があり、薬名(漢方薬名)を記載して

こんな症状に効果があります、こんな病気に効果があります、などを

書くことが禁止されています。ですのでブログには漢方薬名を

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