京都で更年期、不眠を治す③【漢方錦】
2020/10/26
更年期以降おこりやすい病気不眠症③
慢性の不眠、続きです。
●心腎陰虚(しんじんいんきょ)
寝つきが悪い、眠りが浅い、夢を良く見る、すぐに目が覚める、焦燥感
手足のほてり、熱感、寝汗をかく、口が渇く、頭がふらつく。
精神定期なストレスが長い期間続いたり、慢性的な病気のために
「心」の「陰」が消耗するために、「心」の「陽」が亢進してしまう。
このため「心」の「神」が乱れて、不眠になります。
〇漢方薬による治療方法
「陰」を補うと同時に、特に更年期の女性なら「血」を補うほうが良いです。
●心腎不交(しんじんふこう)
焦燥感が強く夜通し眠れない、動悸がする、体の熱感、手足の裏が熱い、口が渇く
寝汗、耳鳴り、物忘れしやすい、腰痛がある、腰や膝がだるい。
精神的なストレスが続く、慢性病、過労などにより、老化により
「腎」の「陰」が不足し、「心」の「陰」を補うことができなくなる。
すると「心」の「火」が起こるのを抑えることができなくなります。
「心」の「陽」が下りずに、「腎」の「水」の氾濫を起こしてしまいます。
ちょっとややこしいので説明します。
「心」は「火」を司ります。「火」=「陽」的働き、「陽」で「腎」の「水」を抑える。
「腎」は「水」を司ります。「水」=「陰」的働き、「陰」で「心」の「火」を抑える
「腎」は「心」の働きを制御する役割を持っています。
更年期や過労、老化で「腎」の「陰」が足りなくなり、制御する働きが衰えることを
『心腎不交』と言います。
上の「心腎陰虚」よりも「心」の「火」が強くなるため
舌の色が濃く深い紅色になります。
腰や膝の症状が「心腎陰虚」よりも重くなっていきます。
(舌診は重要ですからいずれ紹介します。)
〇漢方薬による治療方法
「心」の「火」を清し、「腎」の「陰」を補います。
漢方医学(中医学)が考える不眠、特に感情が不眠に影響することついて
京都新聞マイベストプロコラムに書いています。↓↓↓