腱鞘炎を漢方で改善する【京都四条河原町漢方錦】
2021/10/11
京都四条河原町 漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
今日は腱鞘炎についてお問合せをいただきましたので
漢方による腱鞘炎の治し方について書きます。
(女性の性のお悩みは次回からまた始めます。)
先ずは女性に多い腱鞘炎から。
◎女性ホルモンの減少が原因
40代後半の更年期が近い女性、閉経後の女性は
女性ホルモンが減少しています。
女性ホルモンは体の色々な所に流れています。
「腱」もその一つなんです。
本来なら「腱」にもたっぷり流れるはずの女性ホルモンの
量が減ってしまい、「腱」が炎症をおこしてしまいます。
女性ホルモンには体のあらゆる所が炎症をおこすのを防ぐ働きがあるのです。
(この「炎症」については別の機会にブログで書きます。)
つまり、女性であれば誰でも、女性ホルモン様の働きのあるものを服用することで
腱鞘炎を改善できる可能性があります。
私のお店では必ず女性ホルモン様の働きのあるものを漢方薬と一緒に服用していただきます。
女性ホルモン様の働きのあるものは1か月分で7,344円税込から12,960円税込
(プラス漢方薬代になります。)
痛みが強い、炎症がある場合は12,960円税込から始めて服用量を減らしていきます。
次に一人一人の個体差(体質など)による原因について。
ここから漢方のお話です。
女性ホルモン様の働きのあるものと漢方薬を組み合わせていきますので
ご予算についてもしっかりとお伝えください。ご予算に合わせながら漢方薬を
選んでいくように考えます。
◎漢方で腱鞘炎を改善する
①「血」の不足(血虚・けっきょ)
女性は35歳を過ぎると「血」はどんどん減っていきます。
「血」は潤す働きがあり、もちろん「腱」や「粘膜」「肌」「髪」を
潤しているのも「血」です。体のあらゆる所がカサカサしていくので
「潤い不足による痛み」と言えるでしょう。
〇漢方薬は、「血」を補う漢方を服用します。(補血薬)
血を補うだけで改善する例は少ないと思います。理由はこれから書いていきます。
・「血」が不足すると、冷えやすくなります。つまり温かい「血」、温める「血」が
足りなくなります。
〇漢方薬は、「冷えると痛む」人は「温めながら血を補う」漢方を服用します。
1か月分で8,250円税込から。(冷えが強いと21,500円税込くらいまでと金額の幅が広いです。
なぜかというと、冷えている人はとても多く、冷えの度合いや冷えの深さによって漢方薬が
変わるからです。それくらい個体差があるという事です。)
・「血」が不足したり、「冷えたり」すると「血」の流れが滞ります。
滞った「血」を「瘀血」(おけつ)と言います。
「瘀血」(おけつ)が発生すると、ズキンズキンというようなやや強い痛みになっていきます。
〇漢方薬は、「血」をきれいに流して「瘀血」(おけつ)を取り除き、「血」を補ったり
温めたりする漢方を服用します。
1ヶ月分で14,500円税込から21,450円税込くらい。
・更年期に入るとホルモンバランスの乱れから、「熱」を発生する人がいます。
この「熱」は体温とは全く関係ありません。病気の原因となる「熱」です。
腱鞘炎で「痛い場所に熱感を感じる痛みがある」という人があります。
〇漢方薬は、「熱をさます」漢方薬を服用します。(清熱)
1ヶ月分で7,260円税込から11770円税込くらい。(熱感の強さで処方は変わります。)
・女性は年齢に関係なく「水」を貯め込みやすい性質があります。
生理の時にむくみを経験する人は多いと思います。
ホルモンバランスの乱れにより「水」がたまりやすくなるのですが
漢方的(中医学的)に考えると「血」が不足してくると「水」がたまりやすくなります。
「水」が「腱」にもたまり、「痛み」として出てきます。
「水」ですから「冷えると痛む」という人が多いです。
冬に冷たい水に手をつけていると、痛くなってきますよね。それと同じです。
〇漢方は、「水」を排泄する漢方薬と「血」を補う漢方や「温める」漢方を一緒に服用します。
1か月分で14,500円税込くらいから。
または、「水」を持っていて、「熱感」があり痛みには、「水」を排泄すると同時に
「熱を冷ます」漢方を服用します。
1ヶ月分で14,400円税込から19,000円税込くらい。
②慢性化した痛みの場合
「血」が不足したり、「水」がたまったり、「冷えたり」、「血」が滞ったりしているうちに
老化が進むと(女性にとってはイヤな言葉なんですけど、、)
五臓(肝、心、脾、肺、腎)の栄養もどんどん減って行きます。
特に「腱」や「筋肉」を支えている臓器は「肝」と「腎」です。
「元気」や「血」を蓄えている倉庫(臓庫⁉、臓器だから)自体が老朽化していきます。
これを「肝腎虚」(かんじんきょ)と言います。
腱鞘炎になってから時間が経過していたり、閉経する頃には「肝腎虚」になっていきます。
「肝腎要」(かんじんかなめ)とはよく言ったものです。
〇漢方薬は「肝腎の虚」の栄養を補う漢方に、「温める」漢方、「冷やす漢方」(熱が発生している人は比較的少ない。なぜなら老化していくと冷えるほうが多いから。)
「水」を排泄する漢方、「血をきれいに流す」漢方などを組み合わせることになります。
1ヶ月分で17,000円税込くらいが基本です。
(熱が発生してる場合は21,500円税込くらい)
他には「気の不足」や「気の停滞」で痛みがおこる場合もありますが、基本女性は
「血」の不足から始まることが多いです。