風邪やインフルエンザを漢方はどう考えているか
2020/02/23
まだまだ新型コロナウイルスが気になりますが、風邪もインフルエンザもあります。
漢方(中医学)では、風邪やインフルエンザを
どのように考えているか。について紹介します。
ちなみに風邪とインフルエンザは違うものですが
中医学ではインフルエンザも「感冒」ととらえています。
普通の風邪でもインフルエンザであっても、初期症状は似ているせいかもしれません。
代表的な2種類を紹介。
①「寒」という邪が体に入った場合(寒邪)(かんじゃ)
深秋から冬の寒冷の気候、寒い環境、地方といった条件下で、寒気を基本とし、一般に発熱しても
体温はあまり高くなりません。
●症状は、*悪寒、*悪風(寒気、背中がゾクゾクする)、筋肉や関節の痛み、腰脊強直
寒気はあるが発熱がある、汗は出ない
体の深いところに入ると、水のような下痢、サラサラの水のような鼻水、痰もサラサラで水っぽい
*悪寒とは、ガタガタふるえて、火のそばで厚着をしても寒気が消えないこと
*悪風とは、風にあたったり着衣が薄いとゾクゾク寒気がすること
②「火」という邪が体に入った場合(火邪)(かじゃ)
●症状は、軽い寒気からすぐに発熱、熱感が生じ、熱はかなり高くなる。のどの痛み、扁桃の発赤、腫れ
顔や目が赤い、頭が痛い、脈が早い、鼻水や痰は粘っこく、黄色っぽい、口やのどが渇く
一般的にインフルエンザというと、こちらになります。
寒邪からか化熱して火邪のような症状に変化していくこともあります。
風邪薬として、解熱剤の入った薬を使うと、悪化させてしまい、だらだらと風邪の症状を
長引かせてしまいます。
なぜなら、風邪のウイルスは熱に弱いので、発熱によりウイルスをやっつけようとしているのです。
体に備わった機能として熱を発しているのに
解熱剤で熱を下げてしまうと、ウイルスはななか死ないですよね。
鼻水や下痢も、ウイルスを体外に排泄する機能ですから、抗ヒスタミン剤や下痢止めを使うと
ウイルスの排泄を遅らせることになりかねません。
(インフルエンザが疑わしい場合は解熱剤を使用してはいけません。どうしても飲む場合は
アセトアミノフェンという成分のみ飲むことができます。)
風邪でもインフルエンザでも、漢方薬なら、熱をさげるのではなく、
鼻水を止めたり、下痢を止めたりするのではなく、治す方法があります。
ただし、症状や元々持っている体質、年齢に応じて、漢方薬を使いわけしますので
ぜひとも私のようなお店(漢方薬(中医学)専門のお店)で、自分の風邪ひきのパターンや
体質を相談に来てください。
3月はお店で相談会をします。相談には60分5000円(税込)いただきますが、
商品の購入はしていただかなくても大丈夫です。お客様のお悩みに応じた健康食品のサンプルを
ご用意いたします。(相談料5000円分相当、税込)