気温が上がってきましたが水分の摂り過ぎに要注意です。【京都市中京区四条河原町漢方錦】
2025/05/15
京都市中京区四条河原町漢方錦 石蔵友紅子(いしくらとくこ)です。
5月半ばになり、蒸し暑くなりました。
この季節になると天気予報で「水分補給をしましょう」と言い始める頃です。
しかし、
ちょっと待った~!その水分補給!
というお話を今日はします。
先日資料の整理をしていたらクラシエ薬品の勉強会のめまいの資料が出てきました。
その中に症例がありましたので取り上げたいと思います。
(東洋医学学会学術総会より)
【症例】 23歳女性
【主訴(主な症状)】 ふらつき、めまい
8月3日ごろ自宅にクーラーが故障し数日間熱帯夜の中で寝ていた。
熱中症にならないように水分を十分にとっていた。
しかし昼間は冷房のある職場に勤務。8月9日(台風襲来)突然回転性めまいを生じ
仕事を早退。近医で「三半規管の左右のずれ、脱水、睡眠不足」言われた。
セファドール、メリスロン、トラベルミン(すべてめまいの薬)が処方されたが、
まったく効果がなく2日めには起き上がれなかった。3日目にはずっと船の上にいる、
4日目になってもふわっとしためまいとジェットコースターに乗った後のような気持
ち悪さや頭痛が続いているため相談された。
【経過】本人は熱中症や脱水を心配していたが、経過により『水毒』と考えて過剰な水分の摂取を禁じた。
処方された漢方薬が劇的に効いていると連絡あり。
(大変申し訳ございませんが、処方された漢方薬は、めまいがあっても体質により
個人差があるので書きません)
水分(果実も含めて)摂り過ぎないように指導した。
【考察】元来水毒体質があり、それに睡眠不足と台風の襲来で発症したと思われるが
熱中症や脱水を心配し発症後も過剰の水分を摂取していたため症状が長引いた
と思われる。確かに熱中症で入院や死亡するケースもあるが、そのほとんどは
高熱や炎天下での作業かクーラーを使用しないまた水分を摂らない老人で
ある。
マスコミの影響で熱中症を心配して過剰な水分を摂り過ぎる症例が散見される。
クーラーの効いた現代社会では、夏場でも水毒への注意も必要である。
余談ですが、中医学では、「水毒」という言い方はみかけなくて「水飲」という
言い方をします。「水毒」という呼び方は日本の漢方独特の表現ですが
「水が毒になる、水が病気の原因になると考えている点は全く同じです。
「水毒体質」も中医学だと「内湿を持っている体質」と
いう言い方をします。そして「内湿」を持っている体質の人はとても多いのです。
いかがでしょうか。基本的にクーラーの使用できる室内での仕事が中心で
あるとか、お家でクーラーを使える方は、のども渇かないのに水分(お茶
やコーヒーなどのも含めて)をとる必要はありません。
のどが乾けば何か飲めばいいのです。
この時に出来れば、氷が入っていたり、冷蔵庫で冷やしたものではなく
常温の飲み物がいいです。
特にビールなんかは『寒飲」と言って、
「(水)飲という毒の上に寒(冷える)という毒まで重なるのです。
ドイツやベルギービールだと冷やさないで飲むものもあるそうですから
ビールが好きな人は試してみてください。
どうしても冷えたビールやアイスコーヒー、冷たいお茶が飲みたい人は
飲んだ後に温かいお茶を1杯飲む
必ずお風呂はシャワーで済ませずに湯船にゆっくりつかることを
してください。